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コンプレッサー専門店のヒントとコラム

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エアーコンプレッサーのエアフィルターとは?3つの役割・種類・交換時期を解説

エアーコンプレッサーのエアフィルターは、圧縮空気からゴミ・水分・油分を除去してクリーンなエアを供給するための部品です。フィルターが詰まると圧力低下・エア不足・塗装の品質劣化といったトラブルに直結します。この記事では、エアフィルターの3つの役割、種類ごとの特徴、交換時期の判断基準、詰まりによる症状と対処法を解説します。

エアーコンプレッサーのエアフィルター-エアセルフ

エアフィルターの3つの役割

エアーコンプレッサーには、吸気側と吐出側にそれぞれフィルターが設置されています。それぞれの役割は以下の3つです。

(1) 異物の除去(パーティクルフィルター)

コンプレッサーは大量の空気を吸い込んで圧縮します。空気中にはホコリ、砂粒、花粉、繊維くずなどの微粒子が含まれており、これらがそのまま圧縮室に入るとピストンやシリンダーを摩耗させます。吸気フィルターはこれらの異物を入口で捕集し、内部部品を保護します。

(2) 水分の除去(ウォーターセパレーター)

空気を圧縮すると温度が上がり、その後冷却される過程で空気中の水蒸気が凝結して水滴になります。この水分がエアツールや塗装ガンに到達すると、工具内部の錆び、塗装面の水ぶくれ(フィッシュアイ)、ネイルアートの品質劣化などを引き起こします。吐出側に設置するウォーターセパレーターが水分を分離・排出します。

(3) 油分の除去(オイルミストフィルター)

オイル式コンプレッサーでは、圧縮工程でわずかなオイルミスト(油の微粒子)がエアに混入します。塗装やエアブラシ作業ではオイルミストが塗料の密着不良を起こすため、オイルミストフィルターで除去する必要があります。オイルレスコンプレッサーの場合はオイルミストの発生がないため、このフィルターは不要です。

フィルターの種類と特徴

フィルター種類設置場所除去対象捕集精度
吸気フィルター(インテークフィルター)コンプレッサー吸気口ホコリ・砂・花粉5~50ミクロン
ラインフィルター(メインフィルター)タンク出口~エアツール間微粒子・水分1~5ミクロン
ウォーターセパレータータンク出口凝結水水滴の遠心分離
オイルミストフィルターエアツール直前オイルミスト0.01~0.3ミクロン
活性炭フィルターオイルミストフィルター後段臭気・ガス状油分ガス吸着

一般的なDIY用途であれば、吸気フィルターとウォーターセパレーターの2つで十分です。塗装やエアブラシなどクリーンエアが求められる用途では、ラインフィルター+オイルミストフィルターの追加を検討してください。エアフィルターの選定に迷う場合はエアーコンプレッサーの選び方ガイドも参考にしてください。

エアフィルターの種類比較-エアセルフ

フィルターの交換時期の目安

フィルター種類交換間隔の目安交換が必要なサイン
吸気フィルター3~6ヶ月(粉塵が多い環境は1~2ヶ月)目視でフィルターが灰色~黒色に変色
ラインフィルター6ヶ月~1年エア流量の低下、圧力損失の増加
ウォーターセパレータードレン排出は毎回。本体は1~2年ボウル内の水が常に満水、分離性能の低下
オイルミストフィルター3~6ヶ月フィルターエレメントの変色、圧力損失

交換を怠ると後述する詰まりの症状が発生します。フィルターは消耗品と割り切り、定期交換を習慣にしてください。

フィルター詰まりで発生する症状

フィルターが詰まると以下の症状が段階的に現れます。

  • 圧力の上昇が遅くなる:吸気フィルターの詰まりで空気の取り込み量が減少。タンクが規定圧力に達するまでの時間が通常の1.5~2倍になる
  • エアツールのパワーが落ちる:ラインフィルターの詰まりで吐出側の圧力損失が増大。インパクトレンチが回らない、塗装ガンの霧化が粗くなるといった症状が出る
  • コンプレッサーが過熱する:吸気不足で圧縮効率が下がり、同じ圧力を得るためにモーターが長時間稼働する。結果として本体が異常に熱くなる
  • エアに水分やオイルが混入する:ウォーターセパレーター・オイルミストフィルターの詰まりで分離機能が働かなくなる。塗装面の不良やエアツールの錆びにつながる
  • 異音の発生:吸気フィルター詰まりで吸気抵抗が増すと、吸い込み時に笛のような高音が発生することがある

これらの症状が出たらまずフィルターを確認してください。フィルター以外の原因も考えられる場合はエアーが弱い・出ないときの対処法も参照してください。

フィルターのメンテナンス方法

  • 吸気フィルター:エアブローで表面のホコリを除去(外側から内側へ吹く)。洗浄不可のペーパータイプは交換のみ。スポンジタイプは中性洗剤で洗って乾燥後に再使用可能
  • ウォーターセパレーター:使用後にドレンコックを開けて溜まった水を排出する。ボウル(透明容器)は定期的に取り外して洗浄する
  • ラインフィルター・オイルミストフィルター:エレメント(中身)は洗浄再利用できないため、汚れたら新品に交換する
新品と詰まったエアフィルターの比較-エアセルフ

よくある質問

Q. 吸気フィルターを外したまま使っても問題ありませんか?

絶対にやめてください。フィルターなしで運転すると、ホコリや砂粒がそのまま圧縮室に入り、ピストンリングとシリンダーを急速に摩耗させます。早ければ数十時間の運転でピストンリングが損傷し、圧縮不良(圧力が上がらない)に至ります。フィルターが手元にない場合は、新しいフィルターが届くまで使用を控えてください。

Q. フィルターは純正品でないとダメですか?

吸気フィルターはサイズと取付形状が合えば社外品でも使用可能です。ただし、フィルターの捕集精度(ミクロン値)が純正品と同等以上であることを確認してください。安価な社外品は捕集精度が低い場合があり、本体の寿命を縮めるリスクがあります。ラインフィルターやオイルミストフィルターのエレメントは規格品が多く、サイズが合えば互換品で対応できます。

Q. DIYでフィルターの後付けはできますか?

可能です。エアホースの途中にねじ込み式のラインフィルターやウォーターセパレーターを追加できます。接続はG1/4(6.35mm)またはG3/8(9.5mm)のネジ規格が一般的です。コンプレッサーの吐出口の口径を確認してから購入してください。取付は工具不要でエアホースの間に挟み込むだけです。

まとめ

エアフィルターはコンプレッサーの寿命と作業品質を左右する重要な部品です。吸気フィルターで異物を防ぎ、ウォーターセパレーターで水分を除去し、必要に応じてオイルミストフィルターで油分を取り除くことで、クリーンなエアを維持できます。交換目安は吸気フィルターが3~6ヶ月、ラインフィルターが6ヶ月~1年です。

フィルター選びやメンテナンスでお困りですか?

エアセルフは静音オイルレスエアーコンプレッサーの専門店です。フィルターの選定やメンテナンスについてもお気軽にご相談ください。

執筆:エアセルフ(air-compressor.jp)|エアーコンプレッサー専門店

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