エアーコンプレッサーを買うときの容量目安を専門店が解説
エアーコンプレッサーは、エアツールのパワーソースとして、自動車の修理から家具の製作、塗装まで幅広い用途に活用されます。そして、それらの用途に応じて、エアーコンプレッサーの「容量」を選ぶことが重要になります。でも、その「容量」とは何を指し、どのように選べば良いのでしょうか。
今回は私たちエアーコンプレッサー通販の専門店が日々の業務で培った知識と経験を基に、エアーコンプレッサーを購入する際の「容量」の目安を解説します。エアーコンプレッサーの選び方に迷っている方、またこれからエアーツールを使ってDIYに挑戦したいと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
コンプレッサーの容量目安と基準値は?
エアーコンプレッサーの容量は、タンクにどれだけの圧縮空気を貯めることができるかを示す重要な指標であり、通常はリットル(L)またはガロン(gal)で表示されます。<_p>
適切なコンプレッサーの容量を決定するためには、次の3つの要素を考慮する必要があります
1. 使用するエアツールの種類
2. エアツールの使用頻度
3. 作業の連続時間
以下は、一般的なエアツールとその推奨容量の例を示します
エアブラシ:1-3L
エアドリル:20-30L
エアインパクトレンチ:50-60L
エアサンダー:60-100L
それぞれのエアツールが一定の時間内に必要とするエア量に基づいて、適切な容量を選びます。容量が大きければ大きいほど、エアツールを長時間連続して使用することが可能になりますが、それだけエアコンプレッサー自体も大きく重くなります。また、コンプレッサーの容量は、エアツールが正しく機能するための最小限の圧力を維持する能力にも影響します。容量が小さすぎると、エアツールが必要とする以上にコンプレッサーが頻繁に運転することになり、コンプレッサーの寿命を短くする可能性があります。
具体的なエアコンプレッサーの容量の選び方は、使用するエアツールの種類と使用頻度、そして作業の連続時間によって決まることになります。
仕様用途に応じて選ぶコンプレッサーの容量目安は?
エアーコンプレッサーの容量は、主にどのようなエアーツールを使用し、それがどれだけの時間を必要とするかによって決まります。以下に、いくつかの一般的な用途とそれに対応するエアーコンプレッサーの容量目安を示します
1. 塗装用エアーブラシ:
エアーブラシは比較的少量のエアーを使用しますが、長時間にわたって一定のエアー供給が必要です。このため、6-30リットルのタンクを持つエアーコンプレッサーが適しています。
2. インパクトレンチ、エアードリル:
これらのツールは、短時間に大量のエアーを必要とします。したがって、大きな容量、たとえば50-100リットル以上のタンクを持つエアーコンプレッサーが適しています。
3. エアーネイラー(釘打ち機):
エアーネイラーはインパクトレンチやエアードリルほど大量のエアーを必要としませんが、一定のエアー供給が必要です。このため、30-50リットルのタンクを持つエアーコンプレッサーが適しています。
4. サンディングツール、グラインダー:
これらのツールは大量のエアーを必要とし、作業時間も長い場合があります。したがって、100リットル以上のタンクを持つ大容量のエアーコンプレッサーが必要となります。
これらはあくまで一般的な目安であり、具体的なツールのエアー需要や作業時間により必要なエアーコンプレッサーの容量は変わります。それぞれのツールの使用方法や特性をよく理解し、それに最適なエアーコンプレッサーを選ぶことが重要です。
良いエアーコンプレッサーの選び方とコツ
先日、当店にて購入を検討しているお客様からエアーコンプレッサーの選び方についてご質問がありましたので、こちらのコラムにも記載します。
エアーコンプレッサーの選定方法
自分にあったエアーコンプレッサーを選ぶには主にオイル式とオイルレス式の違い、タンク容量、そして消費電力を考慮する必要があります。
1. オイル式とオイルレス式の違い
オイル式とオイルレス式の違いは、まず、オイルの有無によります。一般的に家庭やDIYで使われるエアーコンプレッサーはオイルレス型が多いです。オイルレス式は、オイルが絡まないため、空気の噴射にオイルが混ざることがありません。これは、塗装や食品加工など、純粋な空気が求められる作業に適しています。しかし、オイルレス式はオイル式に比べて耐久性が少し落ち、連続使用には向きません。反面、動作音はオイル式よりも小さい傾向があります。
一方、オイル式エアーコンプレッサーは、空気に微量のオイルが混じる特性があります。これは、特定の工業用途などで必要とされる場合があります。また、オイル式は長時間の連続使用に耐える耐久性を持っています。しかし、オイル交換など定期的なメンテナンスが必要で、清浄な空気が必要な作業には向きません。
当店としてはオイルレス型の頑丈なエアーコンプレッサーを完備しておりますので、オイルレス型を推奨しております。
2. タンク容量
次に、タンク容量です。タンク容量が大きければ大きいほど、一度にためられる空気量が増え、作業効率が上がります。しかし、すべての作業が連続作業でなければ、小さいタンクのエアーコンプレッサーでも十分に機能を発揮できます。さらに、サブタンクを用いて容量を増やすという選択肢もあります。
3. 消費電力
最後に、消費電力を考える必要があります。大きなタンク容量のエアーコンプレッサーは一見魅力的に見えますが、それらはしばしば大きな消費電力を必要とします。特に、一部の製品では1000W以上の電力を消費することもあります。これはドライヤーなどの高消費電力の家電と同等の電力であり、短時間の使用なら問題ないかもしれませんが、同時に他の高消費電力の家電を使用する場合は注意が必要です。
おすすめのエアコンプレッサー
最後に、メンテナンスを毎日せずとも良いDIY利用も可能な当店のおすすめのエアコンプレッサーを紹介します。
選ぶエアコンプレッサーはあなたの具体的なニーズと用途によります。上記のガイドラインとおすすめを参考に、最適なエアコンプレッサーを見つけてください。