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コンプレッサー専門店のヒントとコラム

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コンプレッサーのオイル交換方法|適合オイルの選び方・交換手順・時期の目安を解説

オイル式コンプレッサーを長く使い続けるために最も重要なメンテナンスがオイル交換です。オイルの劣化を放置すると、潤滑不良による圧縮部の異常摩耗、オイルミストの増加、最終的にはモーターやピストンの焼き付きにつながります。

この記事では、コンプレッサーのオイル交換の手順、適合オイルの選び方、交換時期の目安、そしてよく質問される「エンジンオイルでの代用」の可否について解説します。

コンプレッサーオイルの役割

潤滑

ピストンとシリンダー、クランクシャフトとベアリングなど、金属同士が接触する摺動面にオイルの油膜を形成し、摩擦と摩耗を抑制します。オイルが劣化すると油膜が維持できなくなり、金属同士が直接接触して異常摩耗が発生します。

冷却

圧縮工程で発生する熱をオイルが吸収し、外部に放散させます。オイル量が不足していたり、オイルの劣化で熱伝導性が低下していると、圧縮部の温度が上昇し、モーターの過熱やピストンの焼き付きにつながります。

シール

ピストンとシリンダーの隙間をオイルが埋めることで気密性を高め、圧縮効率を維持します。オイルが不足するとこの気密性が失われ、吐出量の低下や圧力の不安定を引き起こします。

適合オイルの選び方

コンプレッサー専用オイルを使う

コンプレッサーには「コンプレッサー専用オイル」を使用するのが原則です。専用オイルは圧縮空気中の水分との分離性が高く、酸化安定性に優れた処方で作られています。一般的なコンプレッサー専用オイルの粘度グレードはVG68(ISO粘度分類)が標準です。寒冷地や低温環境で使用する場合はVG32やVG46など、低粘度のグレードが適することもあります。

粘度グレードの見方

VG(Viscosity Grade)の数値が大きいほどオイルの粘度が高い(ドロドロ)ことを表します。VG32は比較的サラサラ、VG68は標準的な粘度、VG100はやや硬めです。コンプレッサーのメーカーが推奨する粘度グレードを必ず確認し、それに適合するオイルを選んでください。推奨グレードが不明な場合はVG68を選べば大半のレシプロ式コンプレッサーに対応します。

エンジンオイル(10W-30等)での代用は可能か

結論から言えば、推奨しません。エンジンオイルとコンプレッサーオイルは設計思想が異なります。エンジンオイルには清浄分散剤や摩擦調整剤などの添加剤が含まれており、これらの添加剤がコンプレッサー内部で熱分解してカーボン(炭素質の堆積物)を生成する原因になります。カーボンはバルブやピストンリングに堆積し、気密性の低下や動作不良を引き起こします。

緊急時にエンジンオイルで一時的に補充することは可能ですが、早い段階でコンプレッサー専用オイルに全量交換してください。日常的にエンジンオイルを使い続けると、コンプレッサーの寿命を著しく縮めます。

オイル交換の手順

以下はレシプロ式オイル式コンプレッサーの一般的なオイル交換手順です。機種によって細部が異なる場合がありますので、取扱説明書を必ず併せて確認してください。

ステップ1:準備

コンプレッサーの電源を切り、タンク内のエアをすべて抜きます(ドレンコックを開けて圧力をゼロにする)。安全のため、電源プラグを抜くか、ブレーカーをOFFにしてください。オイル交換はコンプレッサーがまだ温かい状態(運転直後)のほうがオイルの排出がスムーズです。

ステップ2:古いオイルの排出

オイルドレンプラグ(排油口)の下にオイル受け(廃油トレイ)を置き、プラグを外して古いオイルを排出します。オイルが完全に流れ出るまで数分待ちます。オイルの色が黒く変色していたり、金属粉が混じっている場合は、内部の摩耗が進行しているサインです。

ステップ3:新しいオイルの注入

オイルドレンプラグを締め直し、オイル注入口から新しいコンプレッサー専用オイルを規定量注入します。オイルの量は本体のオイルサイトグラス(覗き窓)で確認します。オイルレベルがサイトグラスの中央〜上限の間に来るように調整してください。入れすぎると過剰なオイルミストが発生し、不足すると潤滑不良の原因になります。

ステップ4:試運転と確認

オイル注入後、電源を入れて数分間試運転します。異音・異常振動がないか確認し、オイルサイトグラスでオイルレベルが適正範囲にあることを再確認してください。試運転後にドレンプラグやオイル注入口からの漏れがないことも確認します。

オイル交換の時期と頻度

新品購入後の初回は、運転時間50〜100時間で交換してください。初回は内部の加工油や金属粉が多く混入するためです。2回目以降は使用時間200〜500時間ごと、または6ヶ月に1回のいずれか早い方が交換目安です。使用環境がホコリの多い場所(木工所、建設現場等)の場合は交換頻度を上げてください。

オイルの状態を確認する習慣をつけることも重要です。オイルサイトグラスを通してオイルの色を確認し、新品のオイルと比べて明らかに黒ずんでいたら交換時期です。

使用済みオイルの処理

コンプレッサーから排出した使用済みオイルは、そのまま下水に流すことはできません。産業廃棄物として適切に処理する必要があります。少量であれば自治体の廃油回収に出せる場合がありますが、法人の場合は産業廃棄物処理業者に委託するのが原則です。ガソリンスタンドや自動車整備工場で廃油回収を受け付けているケースもありますので、近隣で確認してみてください。

オイル交換不要のオイルレスモデルという選択肢

オイル交換の手間やコストを根本的になくしたい場合は、オイルレス(オイルフリー)コンプレッサーへの買い替えが有効です。エアセルフの三相200V80L 静音オイルレス三相200V140L 静音オイルレスは、オイルを一切使用しない圧縮方式のため、オイル交換が不要です。メンテナンスはドレン抜きとフィルター清掃のみで、管理コストを大幅に削減できます。大容量が必要でオイル式を選ぶ場合は三相200V 300L オイル式 ベルトドライブをご検討ください。

よくある質問

Q. コンプレッサーオイルはどこで買えますか?

A. ホームセンター、工具専門店、モノタロウやAmazon等のネット通販で購入できます。VG68のコンプレッサー専用オイル(1L)で800〜2,000円程度が相場です。メーカー純正オイルでなくても、粘度グレードが適合していれば汎用のコンプレッサーオイルで問題ありません。

Q. オイルを入れすぎた場合はどうなりますか?

A. オイルを入れすぎると、圧縮エアに過剰なオイルミストが含まれるようになります。塗装用途ではオイルミストが塗装不良の原因になります。また、過剰なオイルがバルブに到達してカーボンが堆積しやすくなります。サイトグラスの上限を超えている場合は、ドレンプラグから余分なオイルを少量ずつ抜いて適正量に調整してください。

Q. タービンオイルやマシンオイルで代用できますか?

A. VG68のタービンオイルやマシンオイルは粘度面ではコンプレッサーに使用可能ですが、添加剤の処方が異なるため推奨はしません。コンプレッサー専用オイルは高温酸化安定性と水分離性を重視した処方であり、汎用オイルではこれらの性能が劣る場合があります。長期的な使用にはコンプレッサー専用オイルを使用してください。

※本記事の内容は2026年5月時点の一般的な情報をまとめたものです。法令・税制・補助金制度・各種規格は変更される場合があるため、最新の情報や個別の判断については、所轄官庁・税理士・専門家・メーカー等の公式情報をご確認ください。記事内のスペック・数値は目安であり、エアセルフ製品の正確な仕様は商品ページまたはお問い合わせをご利用ください。

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