光触媒コーティングの吹き付けに使うコンプレッサー|0.2MPa前後の低圧・1馬力クラスで足りる理由と、オイルフリーが必須な理由
この記事の結論
- 結論
- 光触媒は低圧で吹く。アネスト岩田の光触媒用スプレーガンLPH-50は吹付圧力0.19MPa、ピュアコート水性の施工要領はカップガンで0.2〜0.3MPa
- コンプレッサーは1馬力クラスで足りるとメーカー2社が案内している(アネスト岩田「1馬力/0.2MPaのコンプレッサで吹付けを可能」、ピュアコート「コンプレッサー1馬力以上」)
- アネスト岩田は、光触媒施工にはオイルフリーのコンプレッサーが必須としている。油が混ざると薄い膜の付き方に影響するおそれがあるため(当サイトの見解)
- 誰のためのページか
- 光触媒コーティングの施工を始める業者や、店舗・住宅の内外装に光触媒を吹き付けたい人で、合うコンプレッサーとガンの条件を確かめたい人
- このページの目的
- スプレーガンメーカーとコーティング剤メーカーの公表値から、光触媒の吹き付けに必要な圧力・空気量・コンプレッサーの種類を判断できるようにすること
- 書き手の立場
- 元エアコンプレッサーの開発・プロデュースに携わっていた運営者が、その専門知見をもとに、特定メーカーに偏らない事実重視のメディアの立場で執筆・監修しています。 運営者情報
- 情報の出どころ
- 価格・評価は楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングの公式APIから取得し自動更新。スペックはメーカー公表値と販売ページの表記をもとに整理。最終更新 2026/11/07
光触媒コーティングは、ごく薄い膜を均一に付けるため、低い空気圧で細かい霧にして吹き付けます。外壁のリシン吹き付けのように大量の空気は要りませんが、空気の質には気をつける必要があります。この記事では、スプレーガンメーカーとコーティング剤メーカーが公表している数字をもとに、光触媒の吹き付けに合うコンプレッサーの選び方をまとめます。
結論
- 圧力は低い:0.1〜0.3MPaほどで吹き付けます(カップガンでは0.19〜0.3MPa)
- 1馬力クラスで足りる:アネスト岩田とピュアコートの両方が、1馬力クラスのコンプレッサーを案内しています
- オイルフリーが必須:アネスト岩田は、光触媒施工にはオイルフリーのコンプレッサーが必須としています
- 剤の指定に従う:口径・圧力・ガンは、コーティング剤メーカーの施工要領に合わせます
ガンとコーティング剤の公表値
| 製品 | 吹付圧力 | 空気使用量 | コンプレッサーの条件 |
|---|---|---|---|
| アネスト岩田 光触媒用スプレーガン LPH-50-S9シリーズ | 0.19MPa | 口径0.4・0.6mmで90L/min、1.0mmで100L/min(S9-104は94L/min) | 1馬力/0.2MPaのコンプレッサで吹付け可能。光触媒施工にはオイルフリーが必須 |
| ピアレックス・テクノロジーズ ピュアコート水性(光触媒) | カップガン0.2〜0.3MPa、エアコートガン0.1〜0.3MPa | 公表なし | コンプレッサー1馬力以上。カップガンは口径1.0mm以下、パターン幅約30cm |
出典:アネスト岩田 光触媒用スプレーガンの資料(PDF)、ピュアコート水性 施工要領書(塗料販売店のサイトに掲載のPDF)。ピュアコートの施工要領書は、指定以外のチップでは施工できないとしています。
数字の読み方
低い圧力で、細かく薄く
光触媒は、ごく薄い膜を均一に付けることが求められます。そのため、0.2MPa前後の低い圧力で細かい霧にして、均一に吹き付けます。一般的な塗装より圧力が低いので、コンプレッサーの圧力の上限が問題になることはほとんどありません。
空気の量はタンクで補う
LPH-50の空気使用量は90〜100L/minです。アネスト岩田がこのガンの推奨コンプレッサーとして挙げているFX3702(0.75kW、オイルフリー)の吐出空気量は47/56L/min(50/60Hz)で、ガンの使用量より少ない数字です。資料に説明はありませんが、タンクにためた空気で、吹いては止める使い方を前提にしていると考えられます。広い面を休まず吹き続けるなら、吐出空気量の大きい機種を検討してください。
オイルフリーが必須な理由
給油式のコンプレッサーは、圧縮した空気に油の霧がわずかに混ざります。光触媒の薄い膜に油が混ざると、付き方や性能に影響すると考えられます。アネスト岩田は、光触媒施工にはオイルフリーのコンプレッサーが必須と明記しています。あわせて、タンクの水(ドレン)を抜き、ガンの手前にフィルターを付けると安心です。
断熱塗料ガイナの場合
断熱塗料のガイナは、施工マニュアルで、精和産業の低圧ダイヤフラム式エアレス塗装機や、温風低圧塗装機を推奨工具に挙げています。どちらもコンプレッサーを使わない機械です。マニュアルに、コンプレッサーの空気圧や大きさの指定はありません。ガイナを吹き付ける場合は、施工マニュアルの推奨工具を確かめてください。
条件に合うコンプレッサー(当サイトのデータベースから)
当サイトに登録しているAC100Vのオイルレス機を、メーカー公表の騒音値の小さい順に自動で並べています。店舗や住宅の室内で施工することが多いので、音の小さい機種を上にしています。
JESIMAIK HSC30P 30L
- 釘打ち・インパクトレンチなどの断続作業
- 住宅地・屋内での使用(静音)
JESIMAIK HSC40P 40L
- 作業場での本格的なエアツール運用
- 住宅地・屋内での使用(静音)
アネスト岩田 TFP04E-10C
- 住宅地・屋内での使用(静音)
- 家庭のコンセントでの使用
エスコ EA116SW 30L
- 釘打ち・インパクトレンチなどの断続作業
- 住宅地・屋内での使用(静音)
- 不向き:連続使用の塗装(スプレーガン)には吐出空気量が不足しやすい
エスコ EA116SW-1 25L
- 釘打ち・インパクトレンチなどの断続作業
- 住宅地・屋内での使用(静音)
- 不向き:連続使用の塗装(スプレーガン)には吐出空気量が不足しやすい
導入前に確かめること
- コーティング剤の施工要領:ガン・口径・圧力・希釈の指定を先に確かめます
- オイルフリー:コンプレッサーはオイルレス(オイルフリー)の機種を選びます
- レギュレーター:0.2MPa前後に正確に合わせるため、圧力を調整できるレギュレーターと圧力計を使います
- 水抜きとフィルター:ドレンを毎日抜き、ガンの手前にフィルターを付けます
まとめ
光触媒コーティングは、0.19〜0.3MPaほどの低い圧力で薄く吹き付けるので、1馬力クラスのコンプレッサーで足りるとメーカー2社が案内しています。アネスト岩田は、光触媒施工にはオイルフリーのコンプレッサーが必須としています。コーティング剤の施工要領に合わせてガンと圧力を決め、オイルレスの機種にレギュレーター・フィルター・水抜きを組み合わせてください。
ほかの作業・機械に必要なコンプレッサーは、作業・機械別 コンプレッサーの選び方にまとめています。
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よくある質問
光触媒の吹き付けには何馬力のコンプレッサーが必要ですか?
アネスト岩田は「1馬力/0.2MPaのコンプレッサで吹付けを可能」とし、ピュアコート水性の施工要領書は「コンプレッサー1馬力以上」としています。
光触媒の施工はどれくらいの空気圧で吹きますか?
アネスト岩田の光触媒用スプレーガンLPH-50は0.19MPa、ピュアコート水性はカップガンで0.2〜0.3MPa、エアコートガンで0.1〜0.3MPaです。
オイル式のコンプレッサーでも使えますか?
アネスト岩田は、光触媒施工にはオイルフリーのコンプレッサーが必須としています。オイルレス(オイルフリー)の機種を選んでください。
ガイナの吹き付けにコンプレッサーは使いますか?
ガイナの施工マニュアルは、低圧ダイヤフラム式エアレス塗装機や温風低圧塗装機を推奨工具に挙げていて、どちらもコンプレッサーを使わない機械です。




