エアダスター(ブローガン)に必要なコンプレッサーは?空気量・圧力の目安と小型機で吹ける時間
このページの結論
- 結論
- エアダスターガンは、口径2mm前後のノズルで吹いている間に100〜180L/min、大口径・エアーカーテンのノズルで250〜320L/minの空気を使う
- 吹いては止める断続作業なら、空研の係数0.5を当てて吐出空気量70L/min以上が目安。10Lクラスの小型機でも、135L/minのノズルを約20秒吹き続けられる
- ガンには最高使用圧力(0.7〜1.0MPa)がある。コンプレッサーの圧力が高いときはレギュレーターで下げ、人や目に向けない
- 誰のためのページか
- エアダスターガンをコンプレッサーで使いたい人、缶や電動のエアダスターから乗り換えを考えている人
- このページの目的
- エアダスター(ブローガン)のメーカー公表値(空気消費量・使用空気圧)から、必要なコンプレッサーの吐出空気量・タンク容量・電源を逆算し、条件に合う機種まで示すこと
- 書き手の立場
- 元エアコンプレッサーの開発・プロデュースに携わっていた運営者が、その専門知見をもとに、特定メーカーに偏らないアフィリエイト型メディアの立場で執筆・監修しています。 運営者情報
- 情報の出どころ
- 価格・評価は楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングの公式APIから取得し自動更新。スペックはメーカー公表値と販売ページの表記をもとに整理。最終更新 2026/11/05
エアダスター(ブローガン)に必要なコンプレッサーの目安
| 工具の空気消費量(メーカー公表値) | 100〜320L/min(ノズル別。ベッセルAD-2は0.49MPaで測定、近畿製作所は測定圧力の記載なし) |
|---|---|
| 工具の使用空気圧 | 常用0.5MPa前後(ガンの最高使用圧力0.7〜1.0MPa) |
| 空気の使い方 | 断続(使う瞬間だけ空気を使う) |
| 吐出空気量 | 70L/min以上 |
|---|---|
| 電源 | 吹いては止める使い方なら、100Vの小型機で足りる |
工具の数値はメーカーのカタログ値です(出典)。目安は、その数値に当サイトの考え方(本文で説明)を当てたもので、工具の機種・作業の仕方で変わります。お使いの工具の取扱説明書の値を優先してください。
エアダスター(エアダスターガン・ブローガン)は、コンプレッサーにつないで、ほこり・切粉・水滴を吹き飛ばす道具です。
缶のエアダスターや電動のエアダスターと違い、使える風の強さと時間は、つなぐコンプレッサーで決まります。
このページでは、ベッセル・近畿製作所・信濃機販のカタログ値をもとに、次の3点を整理します。
- ノズルごとの空気消費量
- 小型のコンプレッサーで何秒吹けるか
- 圧力の設定と安全な使い方
塗装に使うスプレーガンをお探しの方は、スプレーガンのページをご覧ください。
エアダスターの空気消費量(メーカー公表値)
| メーカー・型番 | ノズル | 空気消費量 | 測った圧力・使える圧力 |
|---|---|---|---|
| ベッセル AD-2 0S | セーフティー(内径2.1mm) | 105L/min | 0.49MPaで測定/最高0.97MPa |
| ベッセル AD-2 0R | ラバー(内径2.1mm) | 115L/min | 0.49MPaで測定 |
| ベッセル AD-2 0N | 標準(内径2.1mm) | 135L/min | 0.49MPaで測定 |
| ベッセル AD-2 0M | 空気増量ノズル | 185L/min | 0.49MPaで測定 |
| ベッセル AD-2 0C | エアーカーテン(2.8mm) | 260L/min | 0.49MPaで測定 |
| ベッセル AD-4 N/J | 標準2mm/流量調整2mm | 180/150L/min | 常用0.5MPa/最高0.7MPa |
| 近畿製作所 K-60・K-601-0 | 口径φ2 | 120L/min | 測定圧力の記載なし |
| 近畿製作所 K-605-0/0A | 口径φ3(0Aはエアーカーテン付き) | 250/320L/min | 測定圧力の記載なし |
| 信濃機販 SI-125 | 樹脂製 | 40〜290L/min(流量の範囲) | 常用1.0MPa以下 |
測った圧力を書いているのは、ベッセルのAD-2(0.49MPa)だけです。
この表から、次の2つが分かります。
- 標準的な口径2mm前後のノズルで、吹いている間は1分あたり100〜180Lの空気を使う
- 口径が大きいノズル・エアーカーテンのノズルは、250〜320L/minと2倍前後に増える
同じエアダスターでも、ノズルを変えるだけで必要なコンプレッサーが大きく変わります。
エアダスター用コンプレッサーの容量の決め方
断続作業として計算する
空研は、コンプレッサーの容量を決める計算で、エアダスターを断続作業として扱い、運転係数0.5を当てています。断続作業は、吹いては止める使い方のことです。
ベッセルの標準ノズル(135L/min)なら、135 × 0.5 ≒ 70L/minです。当サイトでは、エアダスター用コンプレッサーの目安を吐出空気量70L/min以上としています。
次のような使い方は、連続作業に近くなります。その場合は、ノズルの消費量そのもの(100〜180L/min)を目安にしてください。
- 工場で切粉を長く吹き続ける
- エアーカーテンのノズルを使う
小型のコンプレッサーで何秒吹けるか(概算)
エアダスターは0.5MPa前後で使えるので、タンクの圧力が0.8MPaから0.5MPaに下がるまでの空気を使えます。
| タンク容量(使う圧力での吐出空気量50L/minの機種) | 取り出せる空気(大気圧換算) | 135L/minのノズルで吹き続けられる時間の目安 |
|---|---|---|
| 10L | 約30L | 約20秒 |
| 30L | 約89L | 約1分 |
取り出せる空気は、タンク容量 ×(0.8 − 0.5)÷ 0.1013 で計算しています。温度の変化は無視しているので、実際は少し短くなります。
次のような使い方なら、10Lクラスの小型機でも十分です。
- 玄関のほこり飛ばし
- 洗車のあとの水滴飛ばし
- PCや工具の清掃
実際に、玄関のほこりや洗車の水滴を飛ばすなら30Lで足りるか、という相談もあります。30Lなら、吹き続けても1分ほどもちます。
一方、連続で30分吹き続けたら止まった、という相談もあります。長く吹き続けるとコンプレッサーは回り続けるので、取扱説明書の連続運転の時間を確認してください。
圧力の設定:ガンの最高使用圧力を超えない
エアダスターガンには、最高使用圧力が決まっています。
- ベッセル AD-4:常用0.5MPa、最高0.7MPa
- ベッセル AD-2:最高0.97MPa
- 信濃機販 SI-125:常用1.0MPa以下
最高圧力が0.8MPaを超えるコンプレッサーにAD-4をつなぐときは、レギュレーター(減圧弁)でガンの最高使用圧力以下に下げて使います。
高圧コンプレッサーの高圧の取り出し口に、常圧のエアダスターをつないではいけません。マックスは、高圧の取り出し口で使う高圧用エアダスタ(HG-102、使用空気圧0.1〜2.3MPa)を別に用意しています。
吹く強さは、ノズルの口径と圧力で決まります。必要以上に圧力を上げると、空気の消費量が増えるだけでなく、ほこりが舞い上がって周りに広がります。
安全に使うための注意
- 人や動物に向けない。皮膚や目に圧縮空気を当てない
- 保護めがねを着ける。切粉や砂が飛ぶ作業では、周りの人にも注意する
- 粉じんが舞う場所では、マスクを着ける
- 電子機器や精密部品は、圧力を下げ、離れた位置から吹く
- 衣服についた汚れを、着たまま吹き飛ばさない
缶・電動のエアダスターとの違い
- 缶のエアダスター:
- 手軽に使えるが、使い続けると冷えて勢いが落ちる
- 可燃性のガスを使う製品もある
- 使い切りなので、頻繁に使うほど費用がかさむ
- 電動のエアダスター:
- コンプレッサーが要らず、繰り返し使える
- 風の強さは本体のモーターで決まる
- コンプレッサー+エアダスターガン:
- ノズルと圧力を選べて、強い風を出せる
- 水滴飛ばしや工場の切粉の清掃にも使える
- タイヤの空気入れや塗装など、ほかのエア工具にも使い回せる
PCや精密機器の清掃にはオイルレス機
オイル式のコンプレッサーは、圧縮した空気に油分が混じることがあります。PC・家電・精密機器の清掃や、塗装前の脱脂した面のブローには、オイルレス機を使うか、油分を取るフィルターを付けます。
どちらの方式でも、圧縮空気には水分が含まれます。電子機器を吹くときは、タンクの水抜き(ドレン)をしてから使います。
吹く力が弱い・圧力が下がるときの確認
- ホース:長すぎる、細すぎる。ベッセルはホース内径4mm以上としています
- 分岐:エアガンを10か所くらいに分岐したら空気がたまらなくなった、という相談がありました。つなぎ目が増えるほど、漏れも増えます
- 漏れ:ガンとホースのつなぎ目、トリガーを引いていないのに先端から漏れる場合は、ガンかカプラーの不具合
- ノズル:口径の大きいノズルやエアーカーテンのノズルは、空気を多く使う
エアダスター用コンプレッサーの選び方チェックリスト
- 使うノズルの空気消費量を確認した(口径2mm前後で100〜180L/min、大口径・エアーカーテンで250〜320L/min)
- 吹いては止める使い方なら、吐出空気量70L/min以上・小型のタンクでも足りる
- 長く吹き続ける使い方なら、ノズルの消費量以上の吐出空気量と、連続運転の時間を確認した
- ガンの最高使用圧力を確認し、必要ならレギュレーターで下げる
- 電子機器の清掃にはオイルレス機、またはフィルターを使う
エアダスター(ブローガン)に使えるエアコンプレッサー(条件に合う機種)
合う理由:必要な吐出空気量(70L/min)を満たす/口コミ件数が多い
合う理由:必要な吐出空気量(70L/min)を満たす
清掃・ブロー向けの機種をもっと見る ほかの工具と一緒に使うときの計算
エアダスター(ブローガン)とコンプレッサーのよくある質問
エアダスターを使うには、どのくらいのコンプレッサーが必要ですか?
吹いては止める使い方なら、吐出空気量70L/min以上が目安です(ベッセルの標準ノズル135L/minに、空研の断続作業の係数0.5を当てた値)。長く吹き続けるなら、ノズルの消費量(100〜180L/min)以上を目安にしてください。
玄関のほこり飛ばしや洗車の水滴飛ばしなら、30Lで足りますか?
足ります。30Lのタンクなら、使う圧力での吐出空気量50L/minの機種でも、135L/minのノズルを約1分吹き続けられます(概算)。吹いては止める使い方なら、10Lクラスでも使えます。
エアダスターガンやホースは、コンプレッサーに付いてきますか?
機種によって違います。付属しない場合は、コンプレッサーのカプラーの規格に合うガンとホースを選んでください。ベッセルのエアダスターは、ホース内径4mm以上を指定しています。
ホースとガンのつなぎ目からエアが漏れます。引き金を引いていないのに先端から漏れることもあります。
つなぎ目の漏れはカプラーやシールの不具合、先端からの漏れはガン本体の弁の不具合が考えられます。部品の交換か、ガンの交換を検討してください。
エアダスターの圧力は何MPaにすればいいですか?
ガンの常用圧力(ベッセル AD-4は0.5MPa)を目安にし、最高使用圧力(AD-4は0.7MPa)を超えないようにレギュレーターで調整します。必要以上に上げても、空気の消費量とほこりの舞い上がりが増えるだけです。
缶のエアダスターや電動のエアダスターと比べて、どちらがいいですか?
たまにPCを掃除するだけなら、缶や電動が手軽です。洗車の水滴飛ばしや作業場の清掃のように強い風を何度も使うなら、コンプレッサーとエアダスターガンが向きます。缶のエアダスターには、可燃性のガスを使う製品もあります。
PCや精密機器の清掃に、コンプレッサーを使っても大丈夫ですか?
オイルレス機を使うか、オイル式なら油分を取るフィルターを付けてください。タンクの水抜きをしてから、圧力を下げて離れた位置から吹きます。
連続で30分ほど吹いていたら、コンプレッサーが止まりました。
長く吹き続けると、コンプレッサーは止まらずに回り続けます。取扱説明書の連続運転の時間を確認し、休ませる時間を入れてください。長時間吹く作業には、ノズルの消費量以上の吐出空気量の機種が向きます。
エアガンを何か所にも分岐したら、エアがたまらなくなりました。
つなぎ目が増えるほど、漏れも増えます。使わない分岐は閉じ、つなぎ目の漏れを石けん水などで確認してください。
付属のエアダスターガンで、タイヤの空気圧は測れますか?
エアダスターガンは吹き飛ばすための道具で、タイヤの空気入れや空気圧の測定には使えません。タイヤには、ゲージ付きのタイヤチャック(エアチャック)を使ってください。
高圧コンプレッサーに、普通のエアダスターをつないでいいですか?
高圧の取り出し口には、常圧のエアダスターをつないではいけません。マックスは、高圧の取り出し口用に高圧用エアダスタ(使用空気圧0.1〜2.3MPa)を用意しています。常圧のガンは、常圧の取り出し口で使ってください。
数値の出典
工具の空気消費量・使用空気圧は、次のメーカー公式の資料で確認しました(確認日 2026/11/05)。製品の改良で変わることがあるため、購入前に最新のカタログを確認してください。




