倉庫・物流倉庫でのエアーコンプレッサーの使い方|フォークリフトのタイヤ、梱包機、ほこり飛ばしに必要な空気
この記事の結論
- 結論
- フォークリフトの空気入り(ニューマチック)タイヤは、サイズによって500〜1,000kPaの高い空気圧を指定されている(ダンロップの空気圧表)。コンプレッサーの最高圧力が指定の空気圧より高いかを確かめる
- エアー式の封函機(シロ産業)は0.39〜0.49MPaで1本あたり4.1L、エアー式の帯鉄シーラーは元圧0.6MPa以上・推奨空気流量1Nm³/min以上と、機械で必要な空気が大きく違う
- フォークリフトは、作業開始前に車輪の異常を点検し、年1回の特定自主検査でタイヤを検査することが法令で決まっている
- 誰のためのページか
- 倉庫・物流倉庫・配送センターで、フォークリフトのタイヤや梱包機、清掃に使うコンプレッサーを選びたい人
- このページの目的
- 倉庫で圧縮空気を使う場面ごとに必要な圧力と空気量を確かめ、合うコンプレッサーを選べるようにすること
- 書き手の立場
- 元エアコンプレッサーの開発・プロデュースに携わっていた運営者が、その専門知見をもとに、特定メーカーに偏らない事実重視のメディアの立場で執筆・監修しています。 運営者情報
- 情報の出どころ
- 価格・評価は楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングの公式APIから取得し自動更新。スペックはメーカー公表値と販売ページの表記をもとに整理。最終更新 2026/11/07
倉庫の中でホースの水を飛ばす、農機具のほこりを落とす、といった使い方の相談は、販売の現場でも受けることがあります。倉庫では、タイヤ、梱包、清掃と、必要な圧力も空気量も違う場面で圧縮空気を使います。この記事では、メーカーの公表値と法令をもとに、場面ごとの条件をまとめます。
結論
- フォークリフトのタイヤ:空気入りタイヤは500〜1,000kPaの高い空気圧を指定されています
- 梱包機:機械によって必要な空気が大きく違います(封函機は1本4.1L、帯鉄シーラーは1Nm³/min以上を推奨)
- 点検の決まり:フォークリフトの始業点検と年1回の特定自主検査でタイヤを見ます
場面1:フォークリフトのタイヤ
- 空気圧:ダンロップの産業車両用の空気圧表では、空気入りタイヤの空気圧はサイズやプライレーティングによって500〜1,000kPaで、900kPaや1,000kPaのサイズが多くあります
- ノーパンクタイヤ:ブリヂストンのパンクノンのようなクッションタイヤは、空気を入れません
- コンプレッサーの圧力:一般的な小型機の最高圧力は0.8MPa(800kPa)前後です。900kPaや1,000kPaを指定されたタイヤに入れるなら、最高圧力がそれより高い機種かを確かめてください
フォークリフトは、作業開始前に「車輪の異常の有無」を点検し(労働安全衛生規則 第151条の25)、年1回の特定自主検査で「タイヤ、ホイールベアリングその他走行装置の異常の有無」を検査します(第151条の21)。タイヤを組み付けて空気を充てんする作業は、事故が起きやすい作業です。日本自動車タイヤ協会は、充てん中はタイヤの側面の正面に体を置かないことなどを注意点に挙げています。フォークリフトのタイヤの組み付けが特別教育の対象になるかは、所轄の労働基準監督署に確かめてください。
場面2:梱包機
| 機種(シロ産業) | 使用空気圧 | 空気の量 |
|---|---|---|
| M970SP-L25AR 輸出梱包用エアー式封函機 | 0.39〜0.49MPa | 4.1L/1本(大気状態) |
| MB40SE-S19K エアー式帯鉄用シーラー | 元圧0.6MPa以上 | 推奨空気流量1Nm³/min以上(配管3/8B以上、ホース内径9.5mm以上・5m以下) |
出典:シロ産業の製品ページ(イプロス)。封函機は1本打つごとに4.1Lなので、1分に打つ本数をかけて1分あたりの量にします(1分に10本なら41L/min)。帯鉄シーラーは1Nm³/min(約1,000L/min)以上の空気を推奨していて、三相200Vの業務用機が必要な大きさです。
場面3:ほこり飛ばし・水切り
荷物やパレット、床のほこり飛ばしや、ホースの水切りには、エアガン(ブローガン)を使います。SMCの資料では、ブローガン一式の改善例で0.6MPa・287L/minから0.5MPa・257L/minに下げ、コンプレッサーの消費電力が1.56kWから1.25kWに下がっています。ノズルの内径から空気量を計算する方法はエアブローに必要なコンプレッサーを参照してください。
選び方の目安
- フォークリフトのタイヤ:指定の空気圧より最高圧力が高い機種
- 封函機・ほこり飛ばし:使う量によって100Vの機種から三相200Vの機種まで
- 帯鉄シーラー:推奨空気流量(1Nm³/min以上)を出せる三相200Vの業務用機
- 何台も同時に:同時に使う機械の空気量を足して、余裕を持たせます
条件に合うコンプレッサー(当サイトのデータベースから)
当サイトに登録している三相200Vの機種を、吐出空気量の大きい順に自動で並べています。吐出空気量の測り方はメーカーによって違うことがあります。帯鉄シーラーの推奨空気流量(1Nm³/min以上)や、900〜1,000kPaのタイヤに届くかは、各機種の吐出空気量と最高圧力で確かめてください。
明治機械製作所 APK-110D
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
アネスト岩田 TLP75EG-10
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
明治機械製作所 GK-75D
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:住宅地での夜間使用(騒音76dB)
明治機械製作所 APKM-75A-6P
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
アネスト岩田 TLP55EG-10
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
まとめ
倉庫では、フォークリフトの空気入りタイヤ(500〜1,000kPa)、梱包機(封函機は1本4.1L、帯鉄シーラーは1Nm³/min以上を推奨)、ほこり飛ばしと、場面によって必要な圧力と空気量が大きく違います。いちばん高い圧力と、同時に使う空気量の合計で機種を選び、フォークリフトは始業点検と年1回の特定自主検査でタイヤを確かめてください。
ほかの作業・機械に必要なコンプレッサーは、作業・機械別 コンプレッサーの選び方にまとめています。
選び方PDFを無料で受け取る
吐出空気量・タンク容量・電源の決め方と、用途ごとの目安を1冊にまとめたPDFです。メールアドレスを登録すると、すぐにご覧いただけます。
よくある質問
フォークリフトのタイヤに入れる空気圧はどれくらいですか?
空気入り(ニューマチック)タイヤは、サイズによって500〜1,000kPaです(ダンロップの産業車両用の空気圧表)。コンプレッサーの最高圧力が指定の空気圧より高いかを確かめてください。
エアー式の梱包機にはどれくらいの空気が要りますか?
機械によって大きく違います。シロ産業のエアー式封函機は0.39〜0.49MPaで1本あたり4.1L、エアー式帯鉄シーラーは元圧0.6MPa以上・推奨空気流量1Nm³/min以上です。
フォークリフトのタイヤの点検は決まっていますか?
作業開始前に車輪の異常の有無を点検し(労働安全衛生規則 第151条の25)、年1回の特定自主検査でタイヤを検査します(第151条の21)。




