クリーニング工場・クリーニング店のコンプレッサーの選び方|ロールアイロナー・タオルたたみ機・仕上機に必要な空気量とエアードライヤー
この記事の結論
- 結論
- クリーニングの仕上機の多くは「熱は蒸気、動きはエアー」で、圧縮空気が欠かせない。ロールアイロナーやタオルたたみ機も圧縮空気で動く
- 山本製作所は、ロールアイロナーRSF200に200L/分・0.7MPa以上、RSF300に500L/分・0.7MPa以上のコンプレッサーを指定している
- ロールアイロナー(RSF200・RSF300)とタオルたたみ機(FT12B)は、エアードライヤーで水分を取った空気の供給が必須とメーカーが明記している
- 誰のためのページか
- クリーニング工場やクリーニング店で、仕上機・ロールアイロナー・タオルたたみ機に使うコンプレッサーを選びたい・買い替えたい人
- このページの目的
- クリーニングの機械ごとに必要な空気圧・空気量と、メーカーが指定するコンプレッサーとエアードライヤーの条件を確かめ、機械の台数に合わせて選べるようにすること
- 書き手の立場
- 元エアコンプレッサーの開発・プロデュースに携わっていた運営者が、その専門知見をもとに、特定メーカーに偏らない事実重視のメディアの立場で執筆・監修しています。 運営者情報
- 情報の出どころ
- 価格・評価は楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングの公式APIから取得し自動更新。スペックはメーカー公表値と販売ページの表記をもとに整理。最終更新 2026/11/07
クリーニング工場やクリーニング店では、ワイシャツやズボンの仕上機、シーツを仕上げるロールアイロナー、タオルをたたむ機械など、圧縮空気で動く機械が多く使われています。中古機の掲載を見ると、仕上機には「熱:蒸気、駆動:エアー」と書かれたものが多く、熱は蒸気、動きはエアーという組み合わせが一般的です。この記事では、山本製作所のカタログをもとに、機械ごとに必要な空気とコンプレッサーの条件をまとめます。
結論
- 空気の量:ロールアイロナーは機種によって20〜360L/分と幅があります。メーカーの指定(200L/分・500L/分など)に従います
- 圧力:使用空気圧は0.5〜0.6MPaが中心で、コンプレッサーは0.7MPa以上を指定する機種があります
- 空気の質:RSF200・RSF300とFT12Bは、エアードライヤーで処理した空気が必須です
機械ごとの公表値(山本製作所)
| 機種 | 使用空気圧 | 空気消費量 | メーカーの指定 | 電源 |
|---|---|---|---|---|
| RS90 ロールアイロナー | 0.5MPa | 20L/分 | 公表なし | AC200V 三相 |
| RSF200 ロールアイロナー | 0.6MPa | 最大120L/分 | エアードライヤー付き・200L/分・0.7MPa以上のコンプレッサー | 三相AC200〜220V |
| RSF300 ロールアイロナー | 0.6MPa | 最大360L/分 | エアードライヤー付き・500L/分・0.7MPa以上のコンプレッサー | 三相AC200〜220V |
| FT12B タオルフォルダー | 供給は常時0.6MPa以上(設定0.5MPa) | 32L/min(フェイスタオル1400枚/時の投入時) | エアドライヤで処理した空気を供給 | 三相AC200V |
出典:山本製作所 総合カタログ(令和6年9月現在、販売店掲載版)。同じカタログには、ドライ機・水洗機の仕様表にも「エアー消費量」「エアー必要圧力」の欄があります。
コンプレッサーの選び方
1. 台数分の空気量を足す
工場では、仕上機やロールアイロナー、タオルたたみ機を1台のコンプレッサーでまかなうことが多くあります。必要な吐出空気量は、同時に動く機械の空気量の合計です。メーカーがコンプレッサーの能力を指定している機種(RSF200は200L/分、RSF300は500L/分)は、その値を基準にします。
2. 圧力は0.7MPa以上を目安に
使用空気圧は0.5〜0.6MPaの機種が多く、山本製作所はロールアイロナーに0.7MPa以上のコンプレッサーを指定しています。アネスト岩田も、機械が使う圧力より制御圧力の下限が0.1〜0.2MPa高い機種を選ぶよう案内しています。
3. エアードライヤーで水を取る
山本製作所は、ロールアイロナーには「エアードライヤー付きコンプレッサーを必ず設置」、タオルフォルダーには「必ずエアドライヤにて処理したエアを供給」と明記しています。圧縮空気に混ざった水は、機械の動きが悪くなる原因になります。蒸気を使う工場は湿気が多いので、ドライヤーとフィルター、毎日の水抜きを欠かさないようにします。
4. 大きな機械は三相200V
200L/分や500L/分の空気を出せるコンプレッサーは、三相200Vの業務用機が中心です。明治機械製作所の2.2kWオイルフリー機(FOK-22、0.78〜0.93MPa・240L/min)は、用途に「クリーニング・包装機械のエア源」を挙げています。
工場で守る決まり
- 第二種圧力容器:ゲージ圧0.2MPa以上で、内容積0.04m³(40L)以上などの条件に当たるタンクは第二種圧力容器です。使い始めてから1年以内ごとに定期自主検査を行い、記録を3年保存します(ボイラー及び圧力容器安全規則 第88条)
- 騒音規制法:原動機の定格出力7.5kW以上の空気圧縮機は、騒音規制法の特定施設です。住宅地に近い工場では、自治体への届出が必要か確かめてください
条件に合うコンプレッサー(当サイトのデータベースから)
当サイトに登録している三相200Vの機種を、吐出空気量の大きい順に自動で並べています。吐出空気量の測り方はメーカーによって違うことがあります。エアードライヤーが付いているかは、各機種の仕様で確かめてください。
明治機械製作所 APK-110D
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
アネスト岩田 TLP75EG-10
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
明治機械製作所 GK-75D
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:住宅地での夜間使用(騒音76dB)
明治機械製作所 APKM-75A-6P
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
アネスト岩田 TLP55EG-10
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
まとめ
クリーニングの仕上機やロールアイロナー、タオルたたみ機は、0.5〜0.6MPaの圧縮空気で動き、ロールアイロナーではメーカーが200L/分・500L/分・0.7MPa以上のコンプレッサーを指定している機種があります。同時に動く機械の空気量を足し、エアードライヤーで水を取った空気を送れる三相200Vの業務用機を選んでください。店舗向けのワイシャツ仕上機や人体プレスの空気量は、国内メーカーの公表値が見つからなかったため、機械のメーカーに確かめてください。
ほかの作業・機械に必要なコンプレッサーは、作業・機械別 コンプレッサーの選び方にまとめています。
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よくある質問
クリーニング工場のコンプレッサーはどれくらいの大きさが必要ですか?
同時に動く機械の空気量の合計で決まります。山本製作所は、ロールアイロナーRSF200に200L/分・0.7MPa以上、RSF300に500L/分・0.7MPa以上のコンプレッサーを指定しています。
エアードライヤーは必要ですか?
山本製作所は、ロールアイロナーにはエアードライヤー付きコンプレッサーを必ず設置すること、タオルフォルダーにはエアドライヤで処理した空気を供給することを明記しています。
ワイシャツ仕上機にはどれくらいの空気が要りますか?
国内の店舗向け仕上機の空気量は、当サイトが調べた範囲では公表値が見つかりませんでした。機械のメーカーに、使用空気圧と空気消費量を確かめてください。




