カップシーラー・真空包装機に必要なコンプレッサー|エアー式かどうかの見分け方と、空気量の計算・食品に使う空気の質
この記事の結論
- 結論
- 卓上のカップシーラーには、100V電源だけで動きコンプレッサーが要らない電動式もある。空圧式・大型機は別途コンプレッサーが必要で、使用空気圧は0.5MPa前後
- 小型機の空気消費量はほとんど公表されていない。0.75kW・80L/minを適合とする足踏み式真空包装機の例がある。深絞り型の全自動機は800〜1,000NL/minと大きい
- 食品に空気が触れるなら、オイルフリーの空気とフィルター・水抜きで空気をきれいにする。求める空気の質のクラスは指針によって違う
- 誰のためのページか
- 惣菜・菓子・食品工場などでカップシーラーや真空包装機を導入する予定で、コンプレッサーが必要か、必要ならどれくらいの機種かを確かめたい人
- このページの目的
- 包装機がエアー式かどうかを見分け、メーカーの公表値と計算方法から必要なコンプレッサーを決め、食品に使う空気の質の考え方まで分かるようにすること
- 書き手の立場
- 元エアコンプレッサーの開発・プロデュースに携わっていた運営者が、その専門知見をもとに、特定メーカーに偏らない事実重視のメディアの立場で執筆・監修しています。 運営者情報
- 情報の出どころ
- 価格・評価は楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングの公式APIから取得し自動更新。スペックはメーカー公表値と販売ページの表記をもとに整理。最終更新 2026/11/07
容器にふたフィルムを貼るカップシーラー(トップシール機)や、袋の空気を抜く真空包装機には、圧縮空気で動く機種があります。一方で、100Vの電源だけで動き、コンプレッサーが要らない機種もあります。この記事では、メーカーの公表値をもとに、コンプレッサーが必要かどうかの見分け方と、必要な場合の選び方をまとめます。
結論
- まず見分ける:仕様表に「空気源」「エアー」「コンプレッサー別途必要」とあればエアー式です。卓上の電動式にはコンプレッサーが要らない機種もあります
- 圧力:公表値のある機種は0.5MPa前後(真空包装機では0.5MPa以上、0.6MPaの例)
- 空気の量:小型機はほとんど公表されていません。メーカーの指定(0.75kW・80L/minなど)に従い、指定が無ければ計算かメーカーへの問い合わせで決めます。深絞り型の全自動機は800〜1,000NL/minの例があります
- 空気の質:食品に空気が触れるなら、オイルフリーの空気とフィルター・水抜きが基本です
カップシーラーの公表値
| 機種 | 使用空気圧 | 空気の量・コンプレッサーの指定 | 本体の電源 |
|---|---|---|---|
| ヤマツジ ET-69系(卓上) | 不要 | 100V電源だけで動き、コンプレッサーは不要 | 100V |
| 第一パック機工業 PM-500E(小型オートカップシール機) | 空気源0.5MPa | 公表なし | 100V |
| 第一パック機工業 R-PM-600(ロータリーシーラー) | 空気源0.5MPa | 公表なし | AC200V |
真空包装機の公表値
| 機種 | 使用空気圧 | 空気の量・コンプレッサーの指定 | 本体の電源 |
|---|---|---|---|
| シロ産業 MF1AR3N-600W10T(足踏み式・ノズル脱気) | 0.5MPa以上 | 適合コンプレッサー0.75kW・80L/min(脱気をしないならコンプレッサー不要) | 公表なし |
| 大森機械工業 Vp-800N(深絞り型全自動) | 0.6MPa | 130L/ショット(仕様により異なる) | 三相200V・10kVA |
| TOSEI NF-20L(深絞り型) | 公表なし | 800〜1,000NL/min | 三相200V・7.5kW |
出典:各メーカー・販売元の製品ページ(本文末尾)。
空気の量が公表されていないときの決め方
1. メーカーの指定があれば、それに従う
「0.75kW・80L/min」のように、メーカーがコンプレッサーを指定している場合は、その指定を満たす機種を選びます。指定が無いときは、メーカーに、自分の生産速度での空気消費量を問い合わせるのが確実です。
2. エアシリンダから計算する
包装機の中では、エアシリンダ(空気で動く筒)がフィルムを押さえたり、型を上下させたりしています。明治機械製作所は、シリンダの内径・ストローク・圧力・1分の動作回数から空気消費量を計算する式を公開しています。たとえば内径8cm・ストローク30cm・0.49MPa・1分5回・複動のシリンダで、余裕度1.3を掛けておよそ115.7L/minです(掛ける前はおよそ89L/min)。この式はすでに余裕を含んでいるので、さらに1割を足す必要はありません。シリンダの数と大きさが分かれば、この方法で目安を出せます。
3. 「1サイクルあたり」は1分あたりに直す
深絞り包装機のように「1サイクル(1ショット)あたり」で書かれている場合は、1分のサイクル数をかけて1分あたりに直します。たとえば130L/ショットで1分に3ショットなら、390L/minです(回数は例です)。そのうえで、アネスト岩田は実際に使う空気量より1割以上の余裕を持つよう案内しています。
4. 圧力は0.1〜0.2MPa高く
0.5MPaで使う包装機なら、制御圧力の下限が0.6〜0.7MPaになるコンプレッサーが目安です(アネスト岩田の案内)。
食品に使う空気の質
包装機の空気が食品や包材の内側に触れるかどうかで、必要な空気の質が変わります。
- 国際規格の考え方:アトラスコプコは、食品に直接触れる用途では、国際規格ISO 8573-1の最も厳しいクラス0を推奨し、オイルフリーの圧縮空気装置を使うよう案内しています
- 指針によって違う:直接触れる食品に求めるクラスは、指針や資料によって違います。取引先や衛生管理の基準に合わせて決めてください
- 水分:包装機の仕様書に空気の乾燥度の指定があれば、ドライヤーで空気を乾かす必要があるかを確かめます
- フィルター:0.01μmまでのゴミをこすクリーンエアフィルタ(例:SMC SFD系列)を、包装機の手前に付ける方法があります
条件に合うコンプレッサー(当サイトのデータベースから)
当サイトに登録している機種から、条件で自動で並べています。吐出空気量の測り方はメーカーによって違うことがあります。
吐出空気量80L/min以上のオイルレス100V機(小型のシーラー・足踏み式真空包装機向け)
HAIGE HG-DC882 5L
- タイヤの空気補充・ブロー・エアブラシ
- 家庭のコンセントでの使用
- 不向き:連続使用の塗装(スプレーガン)には吐出空気量が不足しやすい
HAIGE HG-DC991AL 36L
- 小型スプレーガンでの塗装
- 釘打ち・インパクトレンチなどの断続作業
- 不向き:住宅地での夜間使用(騒音80dB)
HAIGE HG-DC992 0.8L
- 小型スプレーガンでの塗装
- タイヤの空気補充・ブロー・エアブラシ
- 不向き:タンクが小さいため連続作業全般に不向き
藤原産業 SK11 SW-231 30L(SW-L30LPF-01)
- 釘打ち・インパクトレンチなどの断続作業
- 家庭のコンセントでの使用
- 不向き:連続使用の塗装(スプレーガン)には吐出空気量が不足しやすい
HAIGE YS-DC2082 10L
- タイヤの空気補充・ブロー・エアブラシ
- 家庭のコンセントでの使用
- 不向き:連続使用の塗装(スプレーガン)には吐出空気量が不足しやすい
三相200Vの機種(自動ライン・深絞り包装機向け)
明治機械製作所 APK-110D
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
アネスト岩田 TLP75EG-10
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
明治機械製作所 GK-75D
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:住宅地での夜間使用(騒音76dB)
明治機械製作所 APKM-75A-6P
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
アネスト岩田 TLP55EG-10
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
まとめ
カップシーラーや真空包装機は、エアー式ならコンプレッサーが必要で、卓上の電動式なら要らない機種もあります。エアー式の使用空気圧は0.5MPa前後が多く、小型機の空気量はメーカーの指定(0.75kW・80L/minなど)に従い、指定が無ければシリンダの計算かメーカーへの問い合わせで決めます。食品に空気が触れるなら、オイルフリーの空気と、フィルター・水抜き・必要に応じたドライヤーまで含めて選んでください。
ほかの作業・機械に必要なコンプレッサーは、作業・機械別 コンプレッサーの選び方にまとめています。
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吐出空気量・タンク容量・電源の決め方と、用途ごとの目安を1冊にまとめたPDFです。メールアドレスを登録すると、すぐにご覧いただけます。
よくある質問
カップシーラーにコンプレッサーは必要ですか?
機種によります。卓上の電動式(ヤマツジ ET-69系など)は100V電源だけで動き、コンプレッサーは要りません。空圧式や大型機は、別途コンプレッサーが必要です。
真空包装機にはどれくらいのコンプレッサーが必要ですか?
足踏み式のノズル脱気タイプ(シロ産業 MF1AR3N-600W10T)は、0.5MPa以上で、適合コンプレッサー0.75kW・80L/minです。深絞り型の全自動機は、1ショット130L、または800〜1,000NL/minと大きくなります。
空気消費量が分からないときはどうすればよいですか?
メーカーに自分の生産速度での消費量を問い合わせるのが確実です。目安を出すなら、エアシリンダの内径・ストローク・圧力・動作回数から計算する方法があります。
食品の包装に使う空気で気をつけることは?
食品に空気が触れるなら、オイルフリーの空気を使い、フィルターと水抜き、必要ならドライヤーで空気をきれいにします。求める空気の質のクラスは指針によって違います。









