ガラス彫刻のサンドブラストに必要なコンプレッサー|直圧式と吸い込み式で必要な空気量が違う、0.2MPa前後の低圧作業の選び方
この記事の結論
- 結論
- ガラス彫刻のサンドブラストは低い圧力で行う。ガラス工房(ブラスト工房)は、0.2MPa以上の圧力はほとんど使わないとしている
- 必要な空気の量は方式で大きく違う。直圧式は100L/min以上、吸い込み式は200L/min以上あれば安定する(ブラスト工房)。リブラは直圧式なら1馬力・100Vで充分、吸い込み式なら3馬力以上としている
- 小型のブラストガンでは、40L/min以上を推奨する例(日本ランプワーク ARTBLAST、0.4〜0.6MPa)や、断続使用0.4kW・連続使用0.75kW以上とする卓上機の例がある
- 誰のためのページか
- グラス・鏡・ガラス雑貨に彫刻をするために、ガラス用のサンドブラスト機と組み合わせるコンプレッサーを選びたい人
- このページの目的
- ガラス彫刻のサンドブラストに必要な圧力と空気量を、方式(直圧式・吸い込み式)ごとに整理し、合うコンプレッサーの大きさを決められるようにすること
- 書き手の立場
- 元エアコンプレッサーの開発・プロデュースに携わっていた運営者が、その専門知見をもとに、特定メーカーに偏らない事実重視のメディアの立場で執筆・監修しています。 運営者情報
- 情報の出どころ
- 価格・評価は楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングの公式APIから取得し自動更新。スペックはメーカー公表値と販売ページの表記をもとに整理。最終更新 2026/11/07
ガラスのサンドブラストは、細かい研磨材(砂)を空気でガラスに吹き付けて、模様や文字を彫る技法です。サビ落としや塗装はがしのサンドブラストと違い、ガラスを割らず、きれいな面に仕上げるため、低い圧力で行います。この記事では、ガラス彫刻に絞って、必要なコンプレッサーの選び方をまとめます。サビ落としなどを含むサンドブラスト全般はサンドブラストに必要なコンプレッサーで解説しています。
結論
- 圧力は低い:ガラス工房のブラスト工房は、ガラス彫刻では0.2MPa以上の圧力はほとんど使わないとしています
- 直圧式なら小さめで足りる:直圧式は100L/min以上で安定し、実用では70L/min以上が勧められています(55L/minで動かした経験ではかなり厳しかったとしています)。リブラは1馬力・100Vで充分としています
- 吸い込み式は大きめが要る:200L/min以上で安定し、リブラは3馬力以上としています
- タンクは大きいほうがよい:ブラスト工房は、タンクはできるだけ大きいほうがよいとしています
直圧式と吸い込み式
ガラス用のサンドブラストには、大きく2つの方式があります。
- 直圧式:研磨材を入れたタンクに空気で圧力をかけ、研磨材と空気を一緒に送り出します。少ない空気で強く削れます
- 吸い込み式:ガンの中を流れる空気の勢いで研磨材を吸い上げて吹き付けます。仕組みが簡単なぶん、多くの空気が要ります
方式ごとに必要な空気量
| 方式 | 安定する空気量 | コンプレッサーの目安 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 直圧式 | 100L/min以上(実用では70L/min以上がお勧め) | 1馬力・100Vで充分 | ブラスト工房、リブラ |
| 吸い込み式 | 200L/min以上 | 3馬力以上 | ブラスト工房、リブラ |
機種ごとの公表値
| 機種 | 使用空気圧 | 空気量・コンプレッサーの条件 |
|---|---|---|
| 日本ランプワーク ARTBLAST(ミニアートブラストガン) | 0.4〜0.6MPa | 40L/min以上を推奨 |
| 卓上型サンドブラスト RB2-800型 | 公表なし | 所要コンプレッサー:断続使用0.4kW、連続使用0.75kW以上 |
| リブラ 循環直圧式アールブラスター(ガラス彫刻用) | 公表なし | 1馬力・100Vで充分(吸い込み式なら3馬力以上が必要) |
出典:日本ランプワーク ARTBLAST 販売ページ、教材フェアの掲載ページ(RB2-800型、メーカー名の記載なし)、リブラ アールブラスター紹介ページ。
選び方のポイント
1. 方式を先に決める
同じガラス彫刻でも、直圧式と吸い込み式で必要な空気の量が2倍ほど違います。100Vのコンセントで使える小型機で始めたいなら、直圧式のブラスト機を選ぶとコンプレッサーを小さくできます。
2. 吐出空気量は低い圧力で見てよい
ガラス彫刻は0.2MPa前後の低い圧力で使うので、高い圧力で測った吐出空気量より、実際に出る量は多くなります。ただし、メーカーによって測る圧力が違うので、比べるときは条件をそろえます。
3. タンクは大きめ、連続使用なら出力も
ブラストは空気を吹き続ける作業なので、タンクの空気はすぐに減ります。ブラスト工房はタンクをできるだけ大きくするよう勧めています。長い時間続けるなら、RB2-800型の例のように、連続使用向けの大きめの出力(0.75kW以上)を選びます。
4. 水分に注意
研磨材が湿ると、ガンやホースの中で固まって詰まります。タンクの水(ドレン)をこまめに抜き、ガンの手前に水を取るフィルターを付けます。
条件に合うコンプレッサー(当サイトのデータベースから)
当サイトに登録しているAC100Vの機種のうち、吐出空気量が100L/min以上のものを並べています。吐出空気量の測り方はメーカーによって違うことがあります。
HAIGE HG-DC991AL 36L
- 小型スプレーガンでの塗装
- 釘打ち・インパクトレンチなどの断続作業
- 不向き:住宅地での夜間使用(騒音80dB)
HAIGE HG-DC992 0.8L
- 小型スプレーガンでの塗装
- タイヤの空気補充・ブロー・エアブラシ
- 不向き:タンクが小さいため連続作業全般に不向き
藤原産業 L30LPF-01 30L
- 小型スプレーガンでの塗装
- 釘打ち・インパクトレンチなどの断続作業
藤原産業 SK11 SR-351 38L(SR-B38LCF-01)
- 釘打ち・インパクトレンチなどの断続作業
- 家庭のコンセントでの使用
- 不向き:頻繁な持ち運び(60kg)
和コーポレーション SP-40TMX 39.5L
- 小型スプレーガンでの塗装
- 釘打ち・インパクトレンチなどの断続作業
- 不向き:住宅地での夜間使用(騒音78dB)
吸い込み式で200L/min以上が必要な場合は、三相200Vの機種も検討してください。
明治機械製作所 APK-110D
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
アネスト岩田 TLP75EG-10
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
明治機械製作所 GK-75D
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:住宅地での夜間使用(騒音76dB)
まとめ
ガラス彫刻のサンドブラストは、0.2MPa前後の低い圧力で行います。必要な空気の量は方式で大きく違い、直圧式なら100L/min以上(1馬力・100Vで充分とする例あり)、吸い込み式なら200L/min以上(3馬力以上とする例あり)が目安です。100Vで始めるなら直圧式を選び、タンクは大きめ、ドレン抜きとフィルターで研磨材を湿らせないようにしてください。
ほかの作業・機械に必要なコンプレッサーは、作業・機械別 コンプレッサーの選び方にまとめています。
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よくある質問
ガラス彫刻のサンドブラストにはどれくらいのコンプレッサーが必要ですか?
方式で違います。ブラスト工房は、直圧式で100L/min以上、吸い込み式で200L/min以上あれば安定するとしています。リブラは、直圧式なら1馬力・100Vで充分、吸い込み式なら3馬力以上としています。
ガラスのサンドブラストは何MPaで行いますか?
ブラスト工房は、ガラス彫刻では0.2MPa以上の圧力はほとんど使わないとしています。小型のブラストガン(日本ランプワーク ARTBLAST)は0.4〜0.6MPaを使用空気圧としています。ガンによって使う圧力が違うので、使うガンの仕様に合わせてください。
家庭用の100Vコンプレッサーでできますか?
直圧式のブラスト機なら、1馬力・100Vで充分とする例があります。吸い込み式は200L/min以上が必要とされ、100Vの機種では足りないことがあります。
タンクは大きいほうがよいですか?
ブラストは空気を吹き続ける作業なので、ブラスト工房はタンクをできるだけ大きくするよう勧めています。







