エアコンプレッサーの開発・プロデュースに携わってきた知見で、本音で選ぶ比較サイト

リシンガンに必要なコンプレッサー|外壁のリシン吹き付けは0.75kW以上、材料の指定で2.2kW以上になる理由

公開 2026/11/06 更新 2026/11/06 コンプレッサー図鑑│コンプレッサーの比較検討専門

この記事の結論

結論
  • リシンガンは空気を多く使う。明治機械製作所のリシンガンMBAは0.29MPaで135L/min、多用ガンSGA-2・万能ガンAGAは0.29〜0.49MPaで100〜210L/min
  • ガンメーカーが示す所要の圧縮機は0.75kW以上。一方で塗材メーカー(アイカ工業 ジョリパット不燃JQ-200)は、吹圧力0.5〜0.7MPa・コンプレッサー2.2kW(3馬力)以上を指定している
  • 必要な能力は塗材とノズル口径で大きく変わる。塗材メーカーの施工要領の指定を優先して選ぶ
誰のためのページか
外壁や塀のリシン吹き付けを、業者として、またはDIYで行う予定で、リシンガンに合うコンプレッサーの大きさを確かめたい人
このページの目的
リシンガンの空気使用量と、塗材メーカーが指定するコンプレッサーの条件を一覧にし、どの大きさのコンプレッサーが要るかを判断できるようにすること
書き手の立場
元エアコンプレッサーの開発・プロデュースに携わっていた運営者が、その専門知見をもとに、特定メーカーに偏らない事実重視のメディアの立場で執筆・監修しています。 運営者情報
情報の出どころ
価格・評価は楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングの公式APIから取得し自動更新。スペックはメーカー公表値と販売ページの表記をもとに整理。最終更新 2026/11/07

リシンガンは、砂や骨材の入った塗材を外壁に吹き付けるためのガンです。重い材料を空気の力で飛ばすので、家具や車の塗装に使うスプレーガンより多くの空気を使います。この記事では、ガンメーカーと塗材メーカーが公表している数字をもとに、リシンガンに合うコンプレッサーの選び方をまとめます。建築塗装全体のコンプレッサー選びは建築塗装用コンプレッサーの選び方で解説しているので、ここではリシンガンに絞ります。

結論

  • 空気の量:リシンガンは100〜210L/minほどの空気を使います
  • ガンメーカーの目安:所要の圧縮機は0.75kW以上です
  • 塗材メーカーの指定:ジョリパット不燃JQ-200のリシン仕上げでは、吹圧力0.5〜0.7MPa・コンプレッサー2.2kW(3馬力)以上(1台使用の場合)が指定されています
  • 決め方:使う塗材の施工要領を先に確かめ、その指定を満たす機種を選びます

リシンガンの公表値

ガン 吹付空気圧力 空気使用量 所要の圧縮機
明治機械製作所 リシンガン MBA 0.29MPa 135L/min 0.75kW以上
明治機械製作所 多用ガン SGA-2(リシン・タイル・スタッコ兼用) 0.29〜0.49MPa 100〜210L/min 0.75kW以上
明治機械製作所 万能ガン AGA(リシン・タイル用) 0.29〜0.49MPa 100〜210L/min 0.75kW以上

出典:明治機械製作所の製品ページ。MBAは重力式・カップ1.4Lで、塗料ノズルは4.0・6.5・7.5mmから選びます。メーカーは、塗料名・粘度・骨材の大きさ・模様によって口径を決めるよう案内しています。

塗材メーカーの指定

塗材 吹圧力 ガンの口径 コンプレッサー
アイカ工業 ジョリパット不燃 JQ-200シリーズ(リシン仕上げ) 0.5〜0.7MPa(5〜7kgf/cm²) φ4〜6mm 2.2kW(3馬力)以上(1台使用の場合)

出典:アイカ工業 ジョリパット不燃 JQ-200シリーズ 施工の手引き(塗料販売店のサイトに掲載のPDF)。

数字の読み方

ガンの目安と塗材の指定は、別の数字

ガンメーカーの「0.75kW以上」は、ガンを動かすための最低限の目安です。一方で、塗材メーカーは、狙った模様と仕上がりを出すための吹圧力とコンプレッサーを指定しています。ジョリパット不燃JQ-200のリシン仕上げは、0.5〜0.7MPaと高めの吹圧力で、2.2kW以上を求めています。施工の品質や保証にかかわるので、塗材の施工要領がある場合はそちらを優先してください。

100Vの機種で届くのは0.75kW前後まで

100Vのコンセントで使えるコンプレッサーは、多くが0.75kW(1馬力)前後までです。ガンメーカーの目安(0.75kW以上)には届いても、2.2kW以上を指定する塗材には届きません。外壁の広い面を続けて吹くなら、三相200Vの業務用機やエンジン式を検討します。

空気の量は口径と模様で変わる

同じガンでも、口径を大きくしたり、骨材の大きい材料を吹いたりすると、空気の量が増えます。SGA-2・AGAの100〜210L/minという幅は、吹付空気圧力(0.29〜0.49MPa)や口径の違いによるものと考えられます。ガンの使用量に対して、コンプレッサーの吐出空気量には余裕を持たせます。

条件に合うコンプレッサー(当サイトのデータベースから)

当サイトに登録している機種から、条件で自動で並べています。吐出空気量の測り方はメーカーによって違うことがあります。

三相200Vの機種(2.2kW以上の指定がある塗材向け)

順位の決め方:メーカー公表の吐出空気量(L/min)の大きい順に自動で並べています。吐出空気量が同じ機種はタンク容量の大きい順です。高圧タイプ(最高圧力2MPa以上)、吐出空気量が分からない機種、販売終了品は除いています。
1位
明治機械製作所 APK-110D
明治機械製作所

明治機械製作所 APK-110D

90L 三相200V 1340L/min 59dB
最安 1,177,000円
  • 小型スプレーガンでの塗装
  • 車体塗装やサンダーなど連続作業
  • 不向き:200V電源のない家庭での使用
明治機械製作所 APK-110Dのスペック・価格推移・口コミを見る ›
2位
アネスト岩田 TLP75EG-10
アネスト岩田

アネスト岩田 TLP75EG-10

180L 三相200V 855L/min 73dB
最安 695,728円
  • 小型スプレーガンでの塗装
  • 車体塗装やサンダーなど連続作業
  • 不向き:200V電源のない家庭での使用
アネスト岩田 TLP75EG-10のスペック・価格推移・口コミを見る ›
3位
明治機械製作所 GK-75D
明治機械製作所

明治機械製作所 GK-75D

244L 三相200V 840L/min 76dB
最安 567,690円
  • 小型スプレーガンでの塗装
  • 車体塗装やサンダーなど連続作業
  • 不向き:住宅地での夜間使用(騒音76dB)
明治機械製作所 GK-75Dのスペック・価格推移・口コミを見る ›
4位
明治機械製作所 APKM-75A-6P
明治機械製作所

明治機械製作所 APKM-75A-6P

88L 三相200V 840L/min 60dB
最安 1,018,600円
  • 小型スプレーガンでの塗装
  • 車体塗装やサンダーなど連続作業
  • 不向き:200V電源のない家庭での使用
明治機械製作所 APKM-75A-6Pのスペック・価格推移・口コミを見る ›
5位
アネスト岩田 TLP55EG-10
アネスト岩田

アネスト岩田 TLP55EG-10

155L 三相200V 630L/min 71dB
最安 497,200円
  • 小型スプレーガンでの塗装
  • 車体塗装やサンダーなど連続作業
  • 不向き:200V電源のない家庭での使用
アネスト岩田 TLP55EG-10のスペック・価格推移・口コミを見る ›

吐出空気量135L/min以上の100V機(ガンメーカーの目安向け)

順位の決め方:当サイトに登録しているAC100Vの機種のうち、メーカー公表の吐出空気量が135L/min以上のものを、口コミ件数と平均評価、価格の取得状況をもとに自動で並べています。高圧タイプ(最高圧力2MPa以上)、吐出空気量が分からない機種、販売終了品は除いています。吐出空気量の測定条件はメーカーによって違うため、0.3〜0.5MPa前後で出る量を仕様で確かめてください。
1位
HAIGE HG-DC991AL 36L
HAIGE

HAIGE HG-DC991AL 36L

36L 100V 162L/min 80dB
最安 79,200円
  • 小型スプレーガンでの塗装
  • 釘打ち・インパクトレンチなどの断続作業
  • 不向き:住宅地での夜間使用(騒音80dB)
HAIGE HG-DC991ALの口コミ・レビューとスペック比較を見る ›
2位
HAIGE HG-DC992 0.8L
HAIGE

HAIGE HG-DC992 0.8L

0.8L 100V 162L/min
最安 59,600円
  • 小型スプレーガンでの塗装
  • タイヤの空気補充・ブロー・エアブラシ
  • 不向き:タンクが小さいため連続作業全般に不向き
HAIGE HG-DC992のスペック・価格推移・口コミを見る ›
3位
藤原産業 L30LPF-01 30L
4位
高儀 TG-39LA 39L
高儀

高儀 TG-39LA 39L

39L 100V 137L/min 65dB
最安 42,600円
  • 小型スプレーガンでの塗装
  • 釘打ち・インパクトレンチなどの断続作業
高儀 TG-39LAのスペック・価格推移・口コミを見る ›

導入前に確かめること

  • 塗材の施工要領:吹圧力・口径・コンプレッサーの指定を先に確かめます
  • 電源:現場に三相200Vが無い場合は、エンジン式や発電機を検討します。100V機を延長コードで使うときは延長コード・発電機でエアーコンプレッサーは使えるかを参照してください
  • ホース:外壁の高い所まで届く長さと、空気の量に合った太さのホースを用意します
  • 近所への配慮:吹き付けは音と飛散が出ます。養生と、作業する時間帯に気をつけます

まとめ

リシンガンは100〜210L/minほどの空気を使い、ガンメーカー(明治機械製作所)は0.75kW以上の圧縮機を目安にしています。一方で、塗材メーカー(アイカ工業 ジョリパット不燃JQ-200)は、リシン仕上げに吹圧力0.5〜0.7MPa・コンプレッサー2.2kW以上を指定しています。使う塗材の施工要領を先に確かめ、その指定を満たすコンプレッサーを選んでください。

ほかの作業・機械に必要なコンプレッサーは、作業・機械別 コンプレッサーの選び方にまとめています。

選び方PDFを無料で受け取る

吐出空気量・タンク容量・電源の決め方と、用途ごとの目安を1冊にまとめたPDFです。メールアドレスを登録すると、すぐにご覧いただけます。

送信すると確認メールが届きます。メール内のボタンで登録が完了し、PDFをすぐにご覧いただけます。メールアドレスの取り扱いはプライバシーポリシーをご覧ください。

よくある質問

リシンガンには何馬力のコンプレッサーが必要ですか?

ガンメーカー(明治機械製作所)は所要の圧縮機を0.75kW以上としています。塗材によっては、アイカ工業 ジョリパット不燃JQ-200のリシン仕上げのように2.2kW(3馬力)以上を指定するものがあります。

リシンガンの空気使用量はどれくらいですか?

明治機械製作所のリシンガンMBAは0.29MPaで135L/min、多用ガンSGA-2・万能ガンAGAは0.29〜0.49MPaで100〜210L/minです。

100Vのコンプレッサーでリシン吹き付けはできますか?

100Vの機種は多くが0.75kW前後までで、ガンメーカーの目安には届く場合がありますが、2.2kW以上を指定する塗材には足りません。塗材の施工要領を確かめてください。

吹圧力はどれくらいにしますか?

塗材の指定に従います。ジョリパット不燃JQ-200のリシン仕上げでは0.5〜0.7MPaが指定されています。ガン側の公表値は0.29〜0.49MPaです。

この記事の出典

  1. 明治機械製作所 リシンガン MBA
  2. 明治機械製作所 多用ガン SGA-2
  3. 明治機械製作所 万能ガン AGA
  4. アイカ工業 ジョリパット不燃 JQ-200シリーズ 施工の手引き(PDF)
共有XFacebookLINE