リシンガンに必要なコンプレッサー|外壁のリシン吹き付けは0.75kW以上、材料の指定で2.2kW以上になる理由
この記事の結論
- 結論
- リシンガンは空気を多く使う。明治機械製作所のリシンガンMBAは0.29MPaで135L/min、多用ガンSGA-2・万能ガンAGAは0.29〜0.49MPaで100〜210L/min
- ガンメーカーが示す所要の圧縮機は0.75kW以上。一方で塗材メーカー(アイカ工業 ジョリパット不燃JQ-200)は、吹圧力0.5〜0.7MPa・コンプレッサー2.2kW(3馬力)以上を指定している
- 必要な能力は塗材とノズル口径で大きく変わる。塗材メーカーの施工要領の指定を優先して選ぶ
- 誰のためのページか
- 外壁や塀のリシン吹き付けを、業者として、またはDIYで行う予定で、リシンガンに合うコンプレッサーの大きさを確かめたい人
- このページの目的
- リシンガンの空気使用量と、塗材メーカーが指定するコンプレッサーの条件を一覧にし、どの大きさのコンプレッサーが要るかを判断できるようにすること
- 書き手の立場
- 元エアコンプレッサーの開発・プロデュースに携わっていた運営者が、その専門知見をもとに、特定メーカーに偏らない事実重視のメディアの立場で執筆・監修しています。 運営者情報
- 情報の出どころ
- 価格・評価は楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングの公式APIから取得し自動更新。スペックはメーカー公表値と販売ページの表記をもとに整理。最終更新 2026/11/07
リシンガンは、砂や骨材の入った塗材を外壁に吹き付けるためのガンです。重い材料を空気の力で飛ばすので、家具や車の塗装に使うスプレーガンより多くの空気を使います。この記事では、ガンメーカーと塗材メーカーが公表している数字をもとに、リシンガンに合うコンプレッサーの選び方をまとめます。建築塗装全体のコンプレッサー選びは建築塗装用コンプレッサーの選び方で解説しているので、ここではリシンガンに絞ります。
結論
- 空気の量:リシンガンは100〜210L/minほどの空気を使います
- ガンメーカーの目安:所要の圧縮機は0.75kW以上です
- 塗材メーカーの指定:ジョリパット不燃JQ-200のリシン仕上げでは、吹圧力0.5〜0.7MPa・コンプレッサー2.2kW(3馬力)以上(1台使用の場合)が指定されています
- 決め方:使う塗材の施工要領を先に確かめ、その指定を満たす機種を選びます
リシンガンの公表値
| ガン | 吹付空気圧力 | 空気使用量 | 所要の圧縮機 |
|---|---|---|---|
| 明治機械製作所 リシンガン MBA | 0.29MPa | 135L/min | 0.75kW以上 |
| 明治機械製作所 多用ガン SGA-2(リシン・タイル・スタッコ兼用) | 0.29〜0.49MPa | 100〜210L/min | 0.75kW以上 |
| 明治機械製作所 万能ガン AGA(リシン・タイル用) | 0.29〜0.49MPa | 100〜210L/min | 0.75kW以上 |
出典:明治機械製作所の製品ページ。MBAは重力式・カップ1.4Lで、塗料ノズルは4.0・6.5・7.5mmから選びます。メーカーは、塗料名・粘度・骨材の大きさ・模様によって口径を決めるよう案内しています。
塗材メーカーの指定
| 塗材 | 吹圧力 | ガンの口径 | コンプレッサー |
|---|---|---|---|
| アイカ工業 ジョリパット不燃 JQ-200シリーズ(リシン仕上げ) | 0.5〜0.7MPa(5〜7kgf/cm²) | φ4〜6mm | 2.2kW(3馬力)以上(1台使用の場合) |
出典:アイカ工業 ジョリパット不燃 JQ-200シリーズ 施工の手引き(塗料販売店のサイトに掲載のPDF)。
数字の読み方
ガンの目安と塗材の指定は、別の数字
ガンメーカーの「0.75kW以上」は、ガンを動かすための最低限の目安です。一方で、塗材メーカーは、狙った模様と仕上がりを出すための吹圧力とコンプレッサーを指定しています。ジョリパット不燃JQ-200のリシン仕上げは、0.5〜0.7MPaと高めの吹圧力で、2.2kW以上を求めています。施工の品質や保証にかかわるので、塗材の施工要領がある場合はそちらを優先してください。
100Vの機種で届くのは0.75kW前後まで
100Vのコンセントで使えるコンプレッサーは、多くが0.75kW(1馬力)前後までです。ガンメーカーの目安(0.75kW以上)には届いても、2.2kW以上を指定する塗材には届きません。外壁の広い面を続けて吹くなら、三相200Vの業務用機やエンジン式を検討します。
空気の量は口径と模様で変わる
同じガンでも、口径を大きくしたり、骨材の大きい材料を吹いたりすると、空気の量が増えます。SGA-2・AGAの100〜210L/minという幅は、吹付空気圧力(0.29〜0.49MPa)や口径の違いによるものと考えられます。ガンの使用量に対して、コンプレッサーの吐出空気量には余裕を持たせます。
条件に合うコンプレッサー(当サイトのデータベースから)
当サイトに登録している機種から、条件で自動で並べています。吐出空気量の測り方はメーカーによって違うことがあります。
三相200Vの機種(2.2kW以上の指定がある塗材向け)
明治機械製作所 APK-110D
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
アネスト岩田 TLP75EG-10
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
明治機械製作所 GK-75D
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:住宅地での夜間使用(騒音76dB)
明治機械製作所 APKM-75A-6P
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
アネスト岩田 TLP55EG-10
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
吐出空気量135L/min以上の100V機(ガンメーカーの目安向け)
HAIGE HG-DC991AL 36L
- 小型スプレーガンでの塗装
- 釘打ち・インパクトレンチなどの断続作業
- 不向き:住宅地での夜間使用(騒音80dB)
HAIGE HG-DC992 0.8L
- 小型スプレーガンでの塗装
- タイヤの空気補充・ブロー・エアブラシ
- 不向き:タンクが小さいため連続作業全般に不向き
藤原産業 L30LPF-01 30L
- 小型スプレーガンでの塗装
- 釘打ち・インパクトレンチなどの断続作業
高儀 TG-39LA 39L
- 小型スプレーガンでの塗装
- 釘打ち・インパクトレンチなどの断続作業
導入前に確かめること
- 塗材の施工要領:吹圧力・口径・コンプレッサーの指定を先に確かめます
- 電源:現場に三相200Vが無い場合は、エンジン式や発電機を検討します。100V機を延長コードで使うときは延長コード・発電機でエアーコンプレッサーは使えるかを参照してください
- ホース:外壁の高い所まで届く長さと、空気の量に合った太さのホースを用意します
- 近所への配慮:吹き付けは音と飛散が出ます。養生と、作業する時間帯に気をつけます
まとめ
リシンガンは100〜210L/minほどの空気を使い、ガンメーカー(明治機械製作所)は0.75kW以上の圧縮機を目安にしています。一方で、塗材メーカー(アイカ工業 ジョリパット不燃JQ-200)は、リシン仕上げに吹圧力0.5〜0.7MPa・コンプレッサー2.2kW以上を指定しています。使う塗材の施工要領を先に確かめ、その指定を満たすコンプレッサーを選んでください。
ほかの作業・機械に必要なコンプレッサーは、作業・機械別 コンプレッサーの選び方にまとめています。
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よくある質問
リシンガンには何馬力のコンプレッサーが必要ですか?
ガンメーカー(明治機械製作所)は所要の圧縮機を0.75kW以上としています。塗材によっては、アイカ工業 ジョリパット不燃JQ-200のリシン仕上げのように2.2kW(3馬力)以上を指定するものがあります。
リシンガンの空気使用量はどれくらいですか?
明治機械製作所のリシンガンMBAは0.29MPaで135L/min、多用ガンSGA-2・万能ガンAGAは0.29〜0.49MPaで100〜210L/minです。
100Vのコンプレッサーでリシン吹き付けはできますか?
100Vの機種は多くが0.75kW前後までで、ガンメーカーの目安には届く場合がありますが、2.2kW以上を指定する塗材には足りません。塗材の施工要領を確かめてください。
吹圧力はどれくらいにしますか?
塗材の指定に従います。ジョリパット不燃JQ-200のリシン仕上げでは0.5〜0.7MPaが指定されています。ガン側の公表値は0.29〜0.49MPaです。








