バイク整備・バイク屋のエアーコンプレッサー|インパクトレンチ・サンダー・塗装ガンに必要な空気と、何馬力を選ぶか
この記事の結論
- 結論
- バイクのねじの脱着に使うインパクトレンチ(空研 KW-7P)は0.6MPaで約300L/min、ダブルアクションサンダー(空研 DAC-05A)は約580L/minで、どちらも推奨コンプレッサーは2.2kW
- タンクやパーツの塗装なら、ノズル1.0mmのスプレーガン(アネスト岩田 WIDER1)は75L/minで、0.4〜0.75kWのコンプレッサーで足りるとメーカーが表示している
- タイヤの空気充てんの特別教育(労働安全衛生規則)は「二輪自動車を除く」とされていて、バイクのタイヤは対象外。四輪のタイヤも扱う店は対象になる
- 誰のためのページか
- バイク屋・バイクの整備工場や、ガレージでバイクの整備・塗装をする人で、エアーツールに合うコンプレッサーを選びたい人
- このページの目的
- バイクの整備・塗装で使うエアーツールごとの空気量と推奨コンプレッサーを確かめ、作業の内容に合う大きさを選べるようにすること
- 書き手の立場
- 元エアコンプレッサーの開発・プロデュースに携わっていた運営者が、その専門知見をもとに、特定メーカーに偏らない事実重視のメディアの立場で執筆・監修しています。 運営者情報
- 情報の出どころ
- 価格・評価は楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングの公式APIから取得し自動更新。スペックはメーカー公表値と販売ページの表記をもとに整理。最終更新 2026/11/07
バイクの整備では、ねじの脱着、塗装の下地の研磨、タンクやカウルの塗装、タイヤの空気入れなどで圧縮空気を使います。オートバイの塗装と車の整備に使いたい、という相談は、販売の現場でも受けることがあります。この記事では、メーカーの公表値をもとに、作業ごとに必要な空気とコンプレッサーの大きさをまとめます。
結論
- インパクトレンチ・サンダー:300〜580L/minほど使い、推奨は2.2kWのコンプレッサー
- 塗装:ノズル1.0mmのスプレーガンなら0.4〜0.75kWで足りるとメーカーが表示
- タイヤ:二輪のタイヤは、空気充てんの特別教育の対象外です
エアーツールの公表値
| 作業 | 機種 | 空気消費量 | 推奨コンプレッサー |
|---|---|---|---|
| ねじの脱着(二輪・軽自動車) | 空研 インパクトレンチ KW-7P(9.5sq) | 0.6MPaで0.3m³/min(約300L/min) | 2.2kW |
| 塗装の下地処理(色はぎ・研磨) | 空研 ダブルアクションサンダー DAC-05A | 0.6MPaで0.58m³/min(約580L/min) | 2.2kW |
| 塗装(小物・パーツ) | アネスト岩田 WIDER1-10E1G(ノズル1.0mm) | 吹付0.24MPaで75L/min | 0.4〜0.75kW |
| 塗装(タンク・カウル) | アネスト岩田 WIDER1-13K1G(ノズル1.3mm) | 吹付0.24MPaで145L/min | 0.4〜0.75kW |
| タイヤの空気入れ | マキタ 充電式空気入れ MP181D | 設定35〜1,110kPa(乗用車・オートバイ・自転車のタイヤ用) | 不要(充電式) |
出典:空研・アネスト岩田の製品ページ、マキタ MP181D 取扱説明書。MP181Dは連続使用10分のあと5分休ませる決まりです。
何馬力を選ぶか
塗装が中心なら100V機でも
アネスト岩田は、ノズル1.0〜1.3mmのWIDER1に0.4〜0.75kWのコンプレッサーを表示しています。0.75kW(1馬力)は100Vで使える機種の上限に近い大きさです。広い面を続けて吹くと空気が足りなくなりやすいので、タンクの大きい機種を選ぶと安定します。
エアーツールを使うなら2.2kW
空研は、インパクトレンチKW-7Pとダブルアクションサンダー DAC-05Aに、どちらも2.2kW(3馬力)のコンプレッサーを推奨しています。2.2kWは三相200Vの業務用機が中心です。100V機でインパクトレンチを使う場合は、短く使ってはタンクの圧力が戻るのを待つ使い方になります。
計算で確かめるなら
空研は、0.6MPaで空気1m³/min(約1,000L/min)を使うには6〜7kWのコンプレッサーが要るとし、インパクトのような断続作業は運転係数0.5で計算するとしています。
タイヤの空気圧と特別教育
- 点検:ホンダは、少なくとも1か月に一度、タイヤゲージで点検し、走行直後ではなく冷えた状態で点検・調整するよう案内しています
- 特別教育:労働安全衛生規則の「タイヤの空気充てんの業務」の特別教育(第36条 第33号)と作業の基準(第328条の2)は、「二輪自動車を除く」とされています。バイクのタイヤは対象外ですが、同じ店で四輪のタイヤを組み付けて充てんするなら対象になります
条件に合うコンプレッサー(当サイトのデータベースから)
当サイトに登録している機種から、条件で自動で並べています。吐出空気量の測り方はメーカーによって違うことがあります。
100Vの機種(パーツの塗装・タイヤ向け)
藤原産業 L30LPF-01 30L
- 小型スプレーガンでの塗装
- 釘打ち・インパクトレンチなどの断続作業
HAIGE HG-DC991AL 36L
- 小型スプレーガンでの塗装
- 釘打ち・インパクトレンチなどの断続作業
- 不向き:住宅地での夜間使用(騒音80dB)
HAIGE HG-DC992 0.8L
- 小型スプレーガンでの塗装
- タイヤの空気補充・ブロー・エアブラシ
- 不向き:タンクが小さいため連続作業全般に不向き
高儀 TG-39LA 39L
- 小型スプレーガンでの塗装
- 釘打ち・インパクトレンチなどの断続作業
和コーポレーション SP-40TMX 39.5L
- 小型スプレーガンでの塗装
- 釘打ち・インパクトレンチなどの断続作業
- 不向き:住宅地での夜間使用(騒音78dB)
三相200Vの機種(インパクト・サンダー向け)
明治機械製作所 APK-110D
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
アネスト岩田 TLP75EG-10
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
明治機械製作所 GK-75D
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:住宅地での夜間使用(騒音76dB)
明治機械製作所 APKM-75A-6P
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
アネスト岩田 TLP55EG-10
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
まとめ
バイクの整備で使うインパクトレンチやダブルアクションサンダーは300〜580L/minほどの空気を使い、メーカーは2.2kWのコンプレッサーを推奨しています。パーツの塗装が中心なら、ノズル1.0〜1.3mmのスプレーガンに0.4〜0.75kWで足りるとメーカーが表示しています。二輪のタイヤは空気充てんの特別教育の対象外ですが、点検は月に一度、冷えた状態で行いましょう。塗装の馬力の考え方は塗装用エアコンプレッサーは何馬力必要?も参照してください。
ほかの作業・機械に必要なコンプレッサーは、作業・機械別 コンプレッサーの選び方にまとめています。
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よくある質問
バイクの整備には何馬力のコンプレッサーが必要ですか?
インパクトレンチ(空研 KW-7P)やダブルアクションサンダー(空研 DAC-05A)を使うなら、空研は2.2kW(3馬力)を推奨しています。パーツの塗装が中心なら、ノズル1.0〜1.3mmのスプレーガンに0.4〜0.75kWで足りるとアネスト岩田は表示しています。
バイクのタイヤの空気を入れるのに特別教育は要りますか?
労働安全衛生規則のタイヤの空気充てんの特別教育は「二輪自動車を除く」とされていて、バイクのタイヤは対象外です。四輪のタイヤを組み付けて充てんする作業は対象です。
バイクのタイヤの空気圧はどれくらいの頻度で点検しますか?
ホンダは、少なくとも1か月に一度、タイヤゲージで点検し、冷えた状態で点検・調整するよう案内しています。









