ねぎ皮むき機に必要なコンプレッサー|2.2kW・3.7kWの目安と、処理本数・電気代・寒さの注意点
この記事の結論
- 結論
- エアー式のねぎ皮むき機は、メーカーの公表値で0.39〜0.78MPaの空気を使い、標準のコンプレッサーは2.2kW〜3.7kW(5馬力)
- 研究資料では、1時間500本前後の皮むき機で3.7kW、900本前後の半自動調製機で5.5〜7.5kWのコンプレッサーが推奨されている
- 皮むき機は空気を吹き続けるので、コンプレッサーの電気代が大きい。寒い時期は樹脂チューブが硬くなり動きが乱れることがある
- 誰のためのページか
- 白ねぎ・長ねぎの農家や農業法人で、エアー式の皮むき機を導入・買い替えする予定で、組み合わせるコンプレッサーの大きさと電源を確かめたい人
- このページの目的
- ねぎ皮むき機のメーカー公表値と研究資料から、処理本数に合ったコンプレッサーの出力・圧力・電源を決められるようにすること
- 書き手の立場
- 元エアコンプレッサーの開発・プロデュースに携わっていた運営者が、その専門知見をもとに、特定メーカーに偏らない事実重視のメディアの立場で執筆・監修しています。 運営者情報
- 情報の出どころ
- 価格・評価は楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングの公式APIから取得し自動更新。スペックはメーカー公表値と販売ページの表記をもとに整理。最終更新 2026/11/07
白ねぎ・長ねぎの出荷前の調製では、外側の皮を圧縮空気で吹き飛ばすエアー式の皮むき機がよく使われます。皮むき機の本体とは別にエアーコンプレッサーが必要で、その大きさで1時間にむける本数が変わります。この記事では、メーカーの公表値と農業の研究資料をもとに、ねぎ皮むき機に合うコンプレッサーの選び方をまとめます。
結論
- 圧力:メーカーの公表値は0.39〜0.58MPa、または0.39〜0.78MPaです
- 出力:標準のコンプレッサーは、1時間500〜600本の機種で2.2kW、600〜800本の機種で3.7kW(5馬力)です
- 本数を増やすなら:研究資料では、500本前後で3.7kW、900本前後の半自動調製機で5.5〜7.5kWが推奨されています
ねぎ皮むき機の公表値
| 機種 | 処理能力 | 使用空気圧 | 標準のコンプレッサー | 本体の電源 |
|---|---|---|---|---|
| 明治機械製作所 MK-21 | 500〜600本/h | 0.39〜0.58MPa | 2.2kW(接続ホース1/2B) | 単相100V |
| 明治機械製作所 MK-37 | 600〜800本/h | 0.39〜0.78MPa | 3.7kW(5馬力、ノズル9個、ホース3/4B) | 単相100V |
| 生研センター開発の長ネギ調製機(2011年市販化) | 公表値は資料参照 | 公表なし | 2.2kW(3馬力)以上 | 公表なし |
出典:明治機械製作所の製品ページ(イプロス掲載、ラインアップ表の型番)、日本政策金融公庫「技術の窓 No.1781」。空気消費量(L/min)は公表されていません。
数字の読み方
処理本数が増えるほど、大きなコンプレッサーが要る
皮むき機は、ノズルから空気を吹き続けて皮を飛ばします。むく本数を増やすほど空気が要り、コンプレッサーも大きくなります。農業食料工学会誌の研究(2014年)は、500本/h前後の皮むき機では3.7kW、900本/h前後の半自動調製機では5.5〜7.5kWのコンプレッサーの利用が推奨されていると紹介しています。メーカーの標準(500〜600本/hの機種で2.2kW)より大きめの数字です。機種や使い方で必要な大きさが変わるため、導入する機種のメーカー指定を優先してください。
2.2kW以上は三相200Vが多い
皮むき機の本体は単相100Vでも、2.2kWや3.7kWのコンプレッサーは三相200Vの業務用機が中心です。100Vのコンセントで使えるコンプレッサーは、多くが0.75kW(1馬力)前後までなので、皮むき機の標準には足りません。作業場に三相200Vの電源があるかを先に確かめてください。
電気代が大きい
日本政策金融公庫の資料は、皮むき機の能率が上がるにつれて空気の使用量が増え、コンプレッサーの電力消費が増えていると指摘しています。同じ資料で紹介されている開発機は、ノズルを工夫してコンプレッサーの電力消費を従来の33〜72%に減らしています。研究では、新しいノズルで空気の噴射量をおよそ3分の1に減らした例もあります。買い替えのときは、皮むき機側の空気の使い方も比べると、電気代を抑えられます。
冬場の注意
同じ資料は、10℃以下の低い温度では樹脂チューブが硬くなり、回転が不規則になると書いています。同じ資料では、ノズル加温装置で暖かい空気をノズルカバーの中に送ると、安定して皮をむけるとしています。また、空気を吹き付ける音も大きいので、耳を守る対策も考えます。
エアー式以外の選び方
動力噴霧機の高圧の水で皮をむく水圧式の機械もあります。サンエーは、コンプレッサーを使うエアー式と比べて導入費用がおよそ2分の1になるとしています。すでに動力噴霧機があり、水を使える作業場なら、比べる価値があります。
当サイトに登録している三相200Vの機種
当サイトに登録している三相200Vの機種を、吐出空気量の大きい順に自動で並べています。皮むき機の標準(2.2kW・3.7kW)を満たすかを、各機種の出力(kW)で確かめてください。
明治機械製作所 APK-110D
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
アネスト岩田 TLP75EG-10
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
明治機械製作所 GK-75D
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:住宅地での夜間使用(騒音76dB)
明治機械製作所 APKM-75A-6P
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
アネスト岩田 TLP55EG-10
- 小型スプレーガンでの塗装
- 車体塗装やサンダーなど連続作業
- 不向き:200V電源のない家庭での使用
まとめ
エアー式のねぎ皮むき機は、メーカーの標準で2.2kW〜3.7kWのコンプレッサーを使い、1時間にむく本数が増えるほど大きなコンプレッサーが要ります。研究資料では、500本前後で3.7kW、900本前後の半自動調製機で5.5〜7.5kWが推奨されています。本体が100Vでもコンプレッサーは三相200Vが中心なので、電源と電気代、冬場のチューブの硬さまで含めて選んでください。
ほかの作業・機械に必要なコンプレッサーは、作業・機械別 コンプレッサーの選び方にまとめています。
選び方PDFを無料で受け取る
吐出空気量・タンク容量・電源の決め方と、用途ごとの目安を1冊にまとめたPDFです。メールアドレスを登録すると、すぐにご覧いただけます。
よくある質問
ねぎ皮むき機には何kWのコンプレッサーが必要ですか?
明治機械製作所の標準では、1時間500〜600本の機種で2.2kW、600〜800本の機種で3.7kWです。研究資料では、900本前後の半自動調製機に5.5〜7.5kWが推奨されています。
100Vのコンプレッサーで使えますか?
皮むき機の標準(2.2kW以上)には足りません。100Vで使える機種は多くが0.75kW前後までで、2.2kW以上は三相200Vの業務用機が中心です。
コンプレッサーの電気代を抑える方法はありますか?
皮むき機側のノズルの工夫で空気の使用量を減らした開発機があり、コンプレッサーの電力消費を従来の33〜72%に減らした例が紹介されています。買い替えのときは空気の使い方も比べてください。
冬に動きが悪くなるのはなぜですか?
日本政策金融公庫の資料では、10℃以下の低い温度で樹脂チューブが硬くなり、回転が不規則になると書かれています。




