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箔押し機・熱転写プレス・スクリーン印刷機に使うコンプレッサーの選び方|必要な空気圧と空気量、電源の合わせ方

公開 2026/11/06 更新 2026/11/06 コンプレッサー図鑑│コンプレッサーの比較検討専門

この記事の結論

結論
  • エア式の箔押し機・スクリーン印刷機は、メーカーの公表値では0.5MPa前後の空気で動く(熱転写プレスは使用空気圧の公表なし)。コンプレッサーは、制御圧力の下限が0.6〜0.7MPa以上になる機種を選ぶ
  • 空気の量は機械でかなり違う。卓上のスクリーン印刷機は10NL/min、箔押し機は1回押すごとに4.4NL、熱転写プレスは「2HP以上のコンプレッサー」と案内されている例がある
  • 機械の電源とコンプレッサーの電源は別に考える。三相200Vの箔押し機でも、空気の量が少なければ100Vのコンプレッサーで足りる場合がある
誰のためのページか
印刷所・名入れ工房・Tシャツ工房などで、エア式の箔押し機・熱転写プレス・スクリーン印刷機を導入する予定で、組み合わせるコンプレッサーを決めたい人
このページの目的
機械メーカーが公表している使用空気圧と空気消費量から、必要なコンプレッサーの圧力・空気量・電源を自分で決められるようにすること
書き手の立場
元エアコンプレッサーの開発・プロデュースに携わっていた運営者が、その専門知見をもとに、特定メーカーに偏らない事実重視のメディアの立場で執筆・監修しています。 運営者情報
情報の出どころ
価格・評価は楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングの公式APIから取得し自動更新。スペックはメーカー公表値と販売ページの表記をもとに整理。最終更新 2026/11/07

箔押し機(ホットスタンプ機)、熱転写プレス機、スクリーン印刷機には、電動式とエア式があります。エア式は、押す力や版を動かす力を圧縮空気でつくるので、本体とは別にエアーコンプレッサーが必要です。この記事では、メーカーが公表している数字をもとに、機械ごとに必要なコンプレッサーの条件をまとめます。

まず、導入する機械がエア式かどうかを確かめてください。同じメーカーでも、電動式の機種は「コンプレッサー不要」と書かれています。

結論

  • 圧力:公表値のある機種は、どれも0.5MPa前後の空気で動きます。コンプレッサーは、制御圧力の下限が0.6〜0.7MPa以上になる機種を選びます
  • 空気の量:機械で大きく違います。卓上のスクリーン印刷機は10NL/min、箔押し機は1回押すごとに4.4NL、熱転写プレスは「2HP以上」と案内されています
  • 電源:機械とコンプレッサーの電源は別です。空気の量が少なければ、三相200Vの機械にも100Vのコンプレッサーで足りる場合があります

機械ごとの公表値

機械 機種 使用空気圧 空気の量 本体の電源
箔押し機(ロール式) トーヨーコーポレーション RAS-100 0.5MPa 1回押すごとに4.4NL 三相200V・3.0kW
熱転写プレス(エアー駆動式・全自動) ハシマ HP-4536A-W 公表なし 公表なし(別途2HP以上のコンプレッサーが必要) 三相200V
熱転写プレス(エアー駆動式・デュアル) イメージマジック IMPR-B12N 公表なし 公表なし(別途コンプレッサーとエアーチューブを用意、外径8mmチューブ対応) 100V・1500W
スクリーン印刷機(卓上・半自動) マイクロ・テック LABTOP 38 0.5MPa 10NL/min 単相100V・15A
スクリーン印刷機(高精度・低印圧) マイクロ・テック MT-320T 0.5MPa 50NL/min 単相100V・15A

出典:各メーカーの製品ページ・仕様表(本文末尾)。NLは、標準の状態に直した空気の量です。熱転写プレスの仕様表にある「加圧力」は、機械が素材を押す力で、コンプレッサーから送る空気圧とは別の数字です。

必要なコンプレッサーの決め方

1. 圧力:使用空気圧より0.1〜0.2MPa高く

コンプレッサーは、タンクの圧力が設定の下限まで下がるとモーターが動き出します。アネスト岩田は、機械が使う圧力よりも、制御圧力の下限が0.1〜0.2MPa高い機種を選ぶよう案内しています。0.5MPaで動く機械なら、下限が0.6〜0.7MPaになる機種が目安です。一般的な小型機の多くは、最高圧力が0.8MPa前後です。

2. 空気の量:1分あたりに直して、1割以上の余裕

箔押し機のように「1回あたり」で公表されている場合は、1分に押す回数をかけて1分あたりに直します。たとえば4.4NLの機械を1分に10回押すなら、4.4×10=44NL/minです(回数は例です。実際の回数で計算してください)。そのうえで、アネスト岩田は、実際に使う空気量より1割以上の余裕を持ってコンプレッサーを選ぶよう案内しています。

3. 押す動作の合間はタンクが補う

プレスや箔押しは、押すときだけ空気を使い、合間は使いません。こうした使い方では、タンクにためた空気が一時的な不足を補います。A&Cサービスの例では、0.7MPa・60Lのタンクなら、0.4MPaに下がるまでにおよそ180Lの空気を使えます。1日中続けて押す場合は、タンクより、コンプレッサーの吐出空気量と連続運転の時間を優先して見てください。

4. 電源は機械と別に考える

箔押し機や全自動の熱転写プレスには、三相200Vの機種があります(RAS-100、HP-4536A-W)。一方で、コンプレッサーに必要なのは空気の量なので、上の計算で空気の量が少なければ、100Vのコンプレッサーで足りる場合があります。反対に、メーカーが「2HP以上」のように出力を指定している場合は、その指定に従います。2HPはおよそ1.5kWで、100Vのコンセントで使える機種の多くより大きく、三相200V機が中心になります。

機械ごとの目安

機械 コンプレッサーの目安
卓上のスクリーン印刷機(10NL/min) 空気の量はごく少ないので、100Vの小型機で足ります。音を抑えたいなら静音型
精密スクリーン印刷機(50NL/min) 1割の余裕をみて55L/min以上。0.5MPa以上の圧力で、その空気量を出せる100V機
エア式の箔押し機(1回4.4NL) 1分の押す回数から計算。1分10回なら44NL/min、余裕をみて50L/min前後
エアー駆動式の熱転写プレス(2HP以上と指定) 指定どおり2HP(約1.5kW)以上。三相200V機が中心

コンプレッサーの吐出空気量は、メーカーによって測る圧力が違います。0.5MPaや0.7MPaで測った値を公表している機種なら、その値で比べると確実です。

条件に合うコンプレッサー(当サイトのデータベースから)

当サイトに登録している機種から、吐出空気量の条件で自動で並べています。吐出空気量の測り方はメーカーによって違うことがあります。

吐出空気量50L/min以上の100V機(卓上機・箔押し機向け)

順位の決め方:当サイトに登録しているAC100Vの機種のうち、メーカー公表の吐出空気量が50L/min以上のものを、口コミ件数と平均評価、価格の取得状況をもとに自動で並べています。高圧タイプ(最高圧力2MPa以上)、吐出空気量が分からない機種、販売終了品は除いています。
1位
HAIGE HG-1300RB-30 30L
HAIGE

HAIGE HG-1300RB-30 30L

30L 100V 72L/min 68dB
最安 28,782円
  • 釘打ち・インパクトレンチなどの断続作業
  • 家庭のコンセントでの使用
  • 不向き:連続使用の塗装(スプレーガン)には吐出空気量が不足しやすい
HAIGE HG-1300RB-30の口コミ・レビューとスペック比較を見る ›
2位
HAIGE HG-DC880N1
HAIGE

HAIGE HG-DC880N1

100V 70L/min 65dB
最安 24,600円
  • 家庭のコンセントでの使用
  • 持ち運び(7.7kg)
  • 不向き:連続使用の塗装(スプレーガン)には吐出空気量が不足しやすい
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3位
HAIGE HG-DC882 5L
HAIGE

HAIGE HG-DC882 5L

5L 100V 80L/min 68dB
最安 33,800円
  • タイヤの空気補充・ブロー・エアブラシ
  • 家庭のコンセントでの使用
  • 不向き:連続使用の塗装(スプレーガン)には吐出空気量が不足しやすい
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4位
HAIGE HG-DC991AL 36L
HAIGE

HAIGE HG-DC991AL 36L

36L 100V 162L/min 80dB
最安 79,200円
  • 小型スプレーガンでの塗装
  • 釘打ち・インパクトレンチなどの断続作業
  • 不向き:住宅地での夜間使用(騒音80dB)
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5位
HAIGE HG-DC1090BT 5L
HAIGE

HAIGE HG-DC1090BT 5L

5L 100V 58L/min 65dB
最安 48,070円
  • タイヤの空気補充・ブロー・エアブラシ
  • 家庭のコンセントでの使用
  • 不向き:連続使用の塗装(スプレーガン)には吐出空気量が不足しやすい
HAIGE HG-DC1090BTのスペック・価格推移・口コミを見る ›

三相200Vの機種(2HP以上の指定がある機械向け)

順位の決め方:メーカー公表の吐出空気量(L/min)の大きい順に自動で並べています。吐出空気量が同じ機種はタンク容量の大きい順です。高圧タイプ(最高圧力2MPa以上)、吐出空気量が分からない機種、販売終了品は除いています。
1位
明治機械製作所 APK-110D
明治機械製作所

明治機械製作所 APK-110D

90L 三相200V 1340L/min 59dB
最安 1,177,000円
  • 小型スプレーガンでの塗装
  • 車体塗装やサンダーなど連続作業
  • 不向き:200V電源のない家庭での使用
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2位
アネスト岩田 TLP75EG-10
アネスト岩田

アネスト岩田 TLP75EG-10

180L 三相200V 855L/min 73dB
最安 695,728円
  • 小型スプレーガンでの塗装
  • 車体塗装やサンダーなど連続作業
  • 不向き:200V電源のない家庭での使用
アネスト岩田 TLP75EG-10のスペック・価格推移・口コミを見る ›
3位
明治機械製作所 GK-75D
明治機械製作所

明治機械製作所 GK-75D

244L 三相200V 840L/min 76dB
最安 567,690円
  • 小型スプレーガンでの塗装
  • 車体塗装やサンダーなど連続作業
  • 不向き:住宅地での夜間使用(騒音76dB)
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4位
明治機械製作所 APKM-75A-6P
明治機械製作所

明治機械製作所 APKM-75A-6P

88L 三相200V 840L/min 60dB
最安 1,018,600円
  • 小型スプレーガンでの塗装
  • 車体塗装やサンダーなど連続作業
  • 不向き:200V電源のない家庭での使用
明治機械製作所 APKM-75A-6Pのスペック・価格推移・口コミを見る ›
5位
アネスト岩田 TLP55EG-10
アネスト岩田

アネスト岩田 TLP55EG-10

155L 三相200V 630L/min 71dB
最安 497,200円
  • 小型スプレーガンでの塗装
  • 車体塗装やサンダーなど連続作業
  • 不向き:200V電源のない家庭での使用
アネスト岩田 TLP55EG-10のスペック・価格推移・口コミを見る ›

導入前に確かめること

  • エア式かどうか:同じ形の機械でも、電動式ならコンプレッサーは要りません。製品ページで「使用流体」「エアー源」の欄を確かめてください
  • 空気の入口の形:機械の空気の入口と、コンプレッサーのカプラーやチューブの径が合うかを確かめます。例として、IMPR-B12Nは外径8mmのチューブに対応しています
  • 水と油:圧縮空気には水が混ざります。紙や布に水が飛ばないよう、エアフィルターを付け、タンクの水(ドレン)は毎日抜きます
  • 置き場所と音:作業場が狭いときは、静音型を選ぶか、コンプレッサーを別の部屋に置いてホースで送ります

まとめ

エア式の箔押し機・熱転写プレス・スクリーン印刷機は、公表値のある機種では0.5MPa前後の空気で動きます。コンプレッサーは、制御圧力の下限が0.6〜0.7MPa以上で、1分あたりに直した空気の量に1割以上の余裕がある機種を選びます。機械の電源とは別に、空気の量からコンプレッサーの電源を決め、メーカーが出力を指定している場合はその指定に従ってください。

ほかの作業・機械に必要なコンプレッサーは、作業・機械別 コンプレッサーの選び方にまとめています。

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よくある質問

箔押し機にはどれくらいのコンプレッサーが必要ですか?

エア式の箔押し機の例(トーヨーコーポレーション RAS-100)では、使用空気圧0.5MPa、1回押すごとに4.4NLの空気を使います。1分に押す回数をかけて1分あたりの空気量に直し、1割以上の余裕がある機種を選んでください。

熱転写プレス機にコンプレッサーは必要ですか?

エアー駆動式なら必要です。たとえばハシマのエアー駆動式全自動転写プレスは「別途2HP以上コンプレッサーが必要」としています。電動式・手動式の機種は不要です。

スクリーン印刷機は100Vのコンプレッサーで使えますか?

卓上の半自動機(マイクロ・テック LABTOP 38)は使用空気圧0.5MPa・空気消費量10NL/minで、空気の量はごく少ないため、100Vの小型機で足ります。

機械が三相200Vなら、コンプレッサーも200Vにする必要がありますか?

必ずしも必要ではありません。コンプレッサーに必要なのは空気の量です。空気の量が少なければ100Vの機種で足りる場合があります。ただし、メーカーがコンプレッサーの出力を指定している場合は、その指定に従ってください。

この記事の出典

  1. トーヨーコーポレーション 箔押し機(RAS-100ほか)
  2. ハシマ エアー駆動式全自動転写プレス HP-4536A-W
  3. イメージマジック IMPR-B12N 販売ページ
  4. マイクロ・テック LABTOP 38(イプロス)
  5. マイクロ・テック MT-320T(イプロス)
  6. アネスト岩田 コンプレッサーの選び方
  7. A&Cサービス エアーコンプレッサーのお役立ち情報
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