釘打ち機に必要なコンプレッサーは?常圧と高圧の違い・圧力・タンクの選び方
このページの結論
- 結論
- 最初に決めるのは常圧か高圧か。常圧の釘打ち機は〜0.78MPa前後、高圧の釘打ち機は〜2.26〜2.3MPaの空気で動く(マックス・HiKOKI・マキタの公表値)
- 常圧の釘打ち機は最高圧力0.8MPa以上の常圧機、高圧の釘打ち機は2.3MPa前後まで上がる高圧コンプレッサーが必要。常圧機では高圧の釘打ち機は動かない
- 常圧と高圧でカプラー・ホースも別物で、互いにつながらない。1本あたりの空気の量は長い釘ほど多い(HiKOKIの高圧機で50mm 1.0L、90mm 2.4L)
- 誰のためのページか
- エア釘打ち機・タッカーに合うコンプレッサーを選びたい人、常圧と高圧の違いが分からない人
- このページの目的
- 釘打ち機・タッカー(常圧・高圧)のメーカー公表値(空気消費量・使用空気圧)から、必要なコンプレッサーの吐出空気量・タンク容量・電源を逆算し、条件に合う機種まで示すこと
- 書き手の立場
- 元エアコンプレッサーの開発・プロデュースに携わっていた運営者が、その専門知見をもとに、特定メーカーに偏らないアフィリエイト型メディアの立場で執筆・監修しています。 運営者情報
- 情報の出どころ
- 価格・評価は楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングの公式APIから取得し自動更新。スペックはメーカー公表値と販売ページの表記をもとに整理。最終更新 2026/11/05
釘打ち機・タッカー(常圧・高圧)に必要なコンプレッサーの目安
| 工具の空気消費量(メーカー公表値) | 1本あたり、常圧ピン0.55L(0.69MPa時)、高圧ロール1.0〜2.4L(1.96MPa時)。HiKOKIの公表値 |
|---|---|
| 工具の使用空気圧 | 常圧0.39〜0.78MPa/高圧0.98〜2.3MPa(マックス・HiKOKI・マキタ) |
| 空気の使い方 | 断続(使う瞬間だけ空気を使う) |
| 最高圧力 | 0.8MPa以上 |
|---|---|
| 電源 | 電源は機種の仕様で確認。現場では延長コードを太く短くし、距離はホースで延ばす |
工具の数値はメーカーのカタログ値です(出典)。目安は、その数値に当サイトの考え方(本文で説明)を当てたもので、工具の機種・作業の仕方で変わります。お使いの工具の取扱説明書の値を優先してください。
エア釘打ち機に合うコンプレッサー選びで、最初に決めるのは容量ではありません。常圧か高圧かです。
常圧の釘打ち機は最高0.8MPa前後、高圧の釘打ち機は最高2.3MPa前後の空気で動きます。この2つでは、使えるコンプレッサーも、ホースも、カプラーも別物です。
このページでは、マックス・HiKOKI・マキタのカタログ値をもとに、次の4点を整理します。
- 常圧と高圧の違い
- 釘打ち機1本あたりの空気の量
- 連続で打つときの考え方
- タッカー・ピンネイラに使う小型コンプレッサーの選び方
常圧と高圧の違い(メーカー公表値)
| 区分 | メーカー・型番 | 種類 | 使用空気圧 | ホースの条件など |
|---|---|---|---|---|
| 常圧 | マックス CN-450G(FP) | コイルネイラ(釘32〜50mm) | 0.39〜0.78MPa | 内径7mm以上・長さ30m以内 |
| 常圧 | マックス CN-565CG | コイルネイラ(釘38〜65mm) | 0.45〜0.78MPa | 内径7mm以上・長さ30m以内 |
| 常圧 | HiKOKI NP35A | ピン釘打機(15〜35mm) | 0.44〜0.69MPa | ― |
| 高圧 | マックス HN-65Z2 | コイルネイラ(40・65mm) | 1.2〜2.3MPa | 高圧対応のコンプレッサーで駆動 |
| 高圧 | マックス HN-100 | コイルネイラ(釘65〜100mm) | 0.98〜2.26MPa | 使用コンプレッサは高圧用(スーパーエア・コンプレッサ)、高圧用ホース 内径5mm以上・長さ30m以内 |
| 高圧 | HiKOKI NV50H2〜NV90HR2 | ロール釘打機(50〜90mm) | 1.18〜2.26MPa | ― |
| 高圧 | HiKOKI NP55HM | ピン釘打機 | 0.98〜2.26MPa | ― |
| 高圧 | マキタ AN632H・AN532HM ほか | エア釘打(50・65mm) | 1.18〜2.26MPa | ― |
| 高圧 | マキタ AN936H | エア釘打(90mm) | 1.28〜2.26MPa | ― |
マックスは、常圧の釘打機を「最高0.8MPaの空気の圧力で直接動かすもの」、高圧の釘打機を「高圧対応のコンプレッサーにつないで動かすもの」と説明しています。
- 常圧の釘打ち機:最高圧力0.8MPa以上の一般的なコンプレッサー(常圧機)で使えます。
- 高圧の釘打ち機:最高圧力が2.3MPa前後まで上がる高圧コンプレッサーが必要です。常圧機(最高0.8MPa前後)では動きません。
実際に、「最高0.8MPaの常圧機や、1.37MPaまでのサブタンクで高圧の釘打ち機は動くか」という相談がありました。高圧の釘打ち機の使用空気圧の下限(0.98〜1.28MPa)と上限(2.26〜2.3MPa)を見ると、常圧機では足りません。
常圧と高圧で、カプラーとホースも別物
高圧の釘打ち機・高圧コンプレッサー・高圧用ホースには、常圧用とつながらない専用のカプラーが使われています。高圧の空気を、常圧用の工具やホースに誤って送らないためです。
- 常圧の工具に、高圧のホースをつないで使わない
- 高圧の工具に、常圧用のホースやカプラーを使わない
マックスの常圧の釘打機には「内径7mm以上・長さ30m以内」のホースが指定されています。高圧の釘打機には「高圧用ホース 内径5mm以上・長さ30m以内」が指定されています。
高圧コンプレッサーの多くは、高圧の取り出し口と常圧の取り出し口の両方を持っています。1台で高圧の釘打ち機と常圧の工具を使い分けられるかは、機種の仕様で確認してください。
釘打ち機1本あたりの空気の量
HiKOKIは、釘打ち機が釘を1本打つのに使う空気の量を公表しています。
| 型番 | 区分・種類 | 1本あたりの空気の量 | 測った圧力 |
|---|---|---|---|
| HiKOKI NP35A | 常圧・ピン釘打機 | 0.55L | 0.69MPa |
| HiKOKI NV50H2 | 高圧・ロール(50mm) | 1.0L | 1.96MPa |
| HiKOKI NP55HM | 高圧・ピン | 1.2L | 1.96MPa |
| HiKOKI NV65HR2 | 高圧・ロール(65mm) | 1.8L | 1.96MPa |
| HiKOKI NV75HRA | 高圧・ロール(75mm) | 2.3L | 1.96MPa |
| HiKOKI NV90HR2 | 高圧・ロール(90mm) | 2.4L | 1.96MPa |
HiKOKIのページには、この量が大気圧換算かどうかが書かれていません。そのため、L/minのコンプレッサーの吐出空気量と、そのまま比べることはできません。
比べられるのは、同じ測り方の釘打ち機どうしです。高圧の90mmの釘打ち機は、50mmの約2.4倍の空気を1本ごとに使います。長い釘を打つほど、同じコンプレッサーで続けて打てる本数は減ります。
HiKOKIは、高圧の90mm機(NV90HR2)について、自社の高圧コンプレッサーと組み合わせた社内試験の結果を公表しています。75mm釘を強モード・減圧弁2.26MPaで打つと、連続で約130本打てたとしています。高圧の釘打ち機は、メーカーがこのように組み合わせの試験をしています。同じメーカーの高圧コンプレッサーと組み合わせると、性能の見通しが立てやすくなります。
連続で打つ本数とタンク容量
釘打ち機は、1本ごとに引き金を引く断続使用の工具です。打つたびにタンクの空気が少しずつ減り、圧力が使用空気圧の下限を下回ると、釘が最後まで入らなくなります。
- タンク容量:圧力が下がるまでに続けて打てる本数に効く
- 吐出空気量:打つ間隔を空けたとき、どれだけ早く圧力が戻るかに効く
DIYで1本ずつ位置を決めながら打つ使い方なら、小さいタンクでも圧力が戻るのが間に合います。床張りや野地板のように速いペースで打ち続けるなら、タンクと吐出空気量の両方に余裕のある機種が向きます。
長時間使うときは連続運転の時間に注意
常圧機を朝から夕方まで釘打ちに使い続けたら、数日で止まって焦げたにおいがした、という相談がありました。家庭用・DIY向けの機種には、取扱説明書で連続運転の時間や休ませる時間を決めているものがあります。毎日の現場で使うなら、業務用(大工用)の機種を選び、取扱説明書の使用条件を確認してください。
タッカー・ピンネイラ・フィニッシュネイラ
内装の仕上げに使うタッカー(ステープルを打つ工具)、ピンネイラ、フィニッシュネイラにも、常圧と高圧の両方の機種があります。
常圧のピン釘打機(HiKOKI NP35A)は、1本あたり0.55Lと、高圧の大きな釘打ち機より少ない空気で動きます。DIYで使うタッカーやピンネイラなら、最高圧力0.8MPa以上の小型の常圧機で使えることが多くあります。
購入前に、工具本体の「使用空気圧」が常圧の範囲(〜0.8MPa前後)か高圧の範囲かを確認してください。
エア式と充電式の釘打ち機の選び分け
- エア式が向く人:
- 速いペースで大量に打つ人
- 工具を軽くしたい人
- すでにコンプレッサーを持っている人
- 充電式が向く人:
- 打つ本数が少ない人
- 電源やホースを引き回したくない現場
充電式の釘打ち機は、コンプレッサーが要りません。そのぶん、工具本体の重さとバッテリーの費用がかかります。
現場の電源・延長コード
コンプレッサーは動き始めるときに大きな電流が流れます。細く長い延長コードや、容量の小さい発電機では動かないことがあります。
現場では次のようにします。
- コンプレッサーを電源の近くに置き、延長コードは太く短くする
- 工具までの距離はエアホースで延ばす
- ホースの長さは、メーカーの指定(30m以内など)を守る
釘打ち機用コンプレッサーの選び方チェックリスト
- 釘打ち機の使用空気圧を確認した(常圧:〜0.78MPa前後、高圧:〜2.26〜2.3MPa)
- 常圧の釘打ち機なら、最高圧力0.8MPa以上の常圧機
- 高圧の釘打ち機なら、最高圧力2.3MPa前後まで上がる高圧コンプレッサー(常圧機では動かない)
- カプラーとホースは、常圧用・高圧用を工具に合わせた(互いにつながらない)
- 速いペースで打つなら、タンクと吐出空気量に余裕のある機種
- 毎日の現場で長時間使うなら、業務用(大工用)の機種と、連続運転の条件を確認した
釘打ち機・タッカー(常圧・高圧)に使えるエアコンプレッサー(条件に合う機種)
合う理由:最高圧力0.9MPa(目安0.8MPa以上)/口コミ件数が多い
合う理由:最高圧力1MPa(目安0.8MPa以上)
合う理由:最高圧力0.88MPa(目安0.8MPa以上)
高圧の釘打ち機に使える高圧コンプレッサー
合う理由:最高圧力2.5MPa(目安2.3MPa以上)
釘打ち・大工向けの機種をもっと見る ほかの工具と一緒に使うときの計算
釘打ち機・タッカー(常圧・高圧)とコンプレッサーのよくある質問
釘打ち機の常圧と高圧の違いは何ですか?
動かすのに使う空気の圧力が違います。メーカーの公表値では、常圧の釘打ち機は使用空気圧がおおむね0.39〜0.78MPa、高圧の釘打ち機は0.98〜2.3MPaです。高圧の釘打ち機には、高圧対応のコンプレッサーが必要です。
高圧の釘打ち機は、常圧のコンプレッサーで使えますか?
使えません。高圧の釘打ち機の使用空気圧は下限でも0.98〜1.28MPaで、最高0.8MPa前後の常圧機では届きません。カプラーの形も違うため、そもそもつながりません。
最高2.0MPaを超えるコンプレッサーはありますか?
高圧の釘打ち機用に、最高圧力が2.3MPa前後まで上がる高圧コンプレッサーがあります。マックスは、高圧の釘打機を「高圧対応のエアコンプレッサにつないで動かすもの」と説明しています。
サブタンク(最高1.37MPa)をつなげば、高圧の釘打ち機は動きますか?
動きません。サブタンクはコンプレッサーが作った圧力をためるだけで、圧力を上げることはできません。高圧の釘打ち機には、2.3MPa前後まで上がる高圧コンプレッサーが必要です。
常圧の工具やホースを、高圧のコンプレッサーにつないでもいいですか?
高圧の取り出し口に常圧の工具やホースはつながず、常圧の取り出し口を使ってください。高圧用のカプラーは、常圧用とつながらない形になっています。高圧コンプレッサーに常圧の取り出し口があるかどうかは、機種の仕様で確認します。
DIYの工作で使う釘打ち機なら、何Lのコンプレッサーがいいですか?
1本ずつ位置を決めて打つDIYの使い方なら、小さいタンクでも圧力が戻るのが間に合います。最高圧力0.8MPa以上の常圧機を選び、静かさが必要なら騒音値も比べてください。
タッカーやピンネイラなら、小さいコンプレッサーで足りますか?
常圧のピン釘打機(HiKOKI NP35A)は1本あたり0.55Lと少なく、小型の常圧機で使えることが多くあります。工具本体の使用空気圧が常圧の範囲か高圧の範囲かを、先に確認してください。
釘打ち機で朝から夕方まで使ったら、コンプレッサーが止まって焦げたにおいがしました。
家庭用・DIY向けの機種には、取扱説明書で連続運転の時間を決めているものがあります。毎日の現場で長時間使うなら、業務用(大工用)の機種を選び、使用条件を確認してください。
10mのホースで釘打ち機をつないで、すぐ使えますか?
釘打ち機とホース、コンプレッサーのカプラーの規格(常圧用か高圧用か)が合っていれば使えます。マックスの常圧の釘打機は、内径7mm以上・長さ30m以内のホースを指定しています。
コンプレッサーが要らない充電式の釘打ち機とは、どう違いますか?
充電式はホースや電源が要らない代わりに、工具本体が重く、バッテリーの費用がかかります。速いペースで大量に打つならエア式、打つ本数が少ないなら充電式が向きます。
現場の延長コードや発電機で、コンプレッサーは動きますか?
コンプレッサーは動き始めに大きな電流が流れるため、細く長い延長コードや小さい発電機では動かないことがあります。コンプレッサーを電源の近くに置き、距離はエアホースで延ばしてください。
数値の出典
工具の空気消費量・使用空気圧は、次のメーカー公式の資料で確認しました(確認日 2026/11/05)。製品の改良で変わることがあるため、購入前に最新のカタログを確認してください。
- マックス CN-450G(FP)(常圧コイルネイラ)製品ページ
- マックス CN-565CG(常圧コイルネイラ)製品ページ
- マックス HN-65Z2(高圧コイルネイラ)製品ページ
- マックス HN-100(高圧コイルネイラ)製品ページ
- HiKOKI NP35A(常圧ピン釘打機)製品ページ
- HiKOKI NV50H2 製品ページ
- HiKOKI NV65HR2 製品ページ
- HiKOKI NV75HRA 製品ページ
- HiKOKI NV90HR2 製品ページ(連続打ち込み本数の社内試験)
- HiKOKI NP55HM 製品ページ
- マキタ 高圧エア釘打 AN632H・AN633H 発表資料(PDF)
- マキタ 高圧エア釘打 AN532HM・AN533HM 発表資料(PDF)
- マキタ 高圧エア釘打 AN936H 発表資料(PDF)









